全数検品は依頼前に数量の見込みと許せる不良の範囲を決めてから頼む
全数検品を頼む前の腹づもりは数量と許す不良の範囲
全数検品は数えたぶんだけ日数が乗る方式です。依頼の前に数量の見込みと許す不良の範囲をどこまで決めておくかで、当日の進み方と手配の形が変わります。
全数は数がそのまま日に映る
全数検品は一つ残らず確かめる方式で、品質の裏付けが最も厚くなる半面、対象の数がそのまま日数に映ります。数を後から足すのは簡単でも、引くのは日程を崩すことです。だから依頼の前の腹づもりが、この方式では特に重くなります。
腹づもりの出発点は、どの範囲までを検査に載せるかです。全てを載せるのか、季節で先に出す品だけ先に見るのか。範囲の決め方次第で、必要な人数と日数の見通しが変わります。
許す不良の範囲を先に決める
全数でも判定の基準は必要です。基準のない現場では良さそうという感覚で合否が決まり、人によって境目が動きます。どこからを不良とするかを、軽微の不良と重大の不良に分けて先に決めておきます。
許す範囲が決まっていないと、見つけた不良の一つ一つに確認が発生し、現場が止まります。軽微の傷はそのまま通し、機能に触れる不良は止めて報告、という分け方を事前に固めておけば、検査は途中で止まりません。
数量の見込みと日程の重ね方
数量の見込みは、生産の仕上がり具合と合わせて考えます。生産が終わった品から順に見るのか、まとまってから一気に見るのかで、手配の形が変わります。上海の拠点で品番ごとに細分けして進めるなら、仕上がりの日を先に聞いておくのが確実です。
日程の見通しには、直しのぶんも載せておきます。全数で見ると、許せない不良が出た品の直しと見直しが必ず発生します。良品だけ数えて日割りを組むと、最後の一段で日程が破れます。
不良が出たときの流れ
許せない不良が出た時の流れも、依頼の前に決めておきます。その場で直して見直すのか、品番ごとに止めて発注側の判断を待つのか。現場で決めるには重い判断ほど、前の段階で決めておくほど当日の動きは速くなります。
報告は不良の内訳と写真を添えて当日中に共有します。どの品番でどの種類が多く出たかまで残しておくと、直しの優先順位も、次の生産への指摘も立てやすくなります。
腹づもりを共有する
数をそのまま日に映すのが全数の性格ですから、重さの見取りは量と品目の組み方から始まります。上海の拠点の日割りの感覚も含め、品目と許す範囲の二点から順に整えていく流れにしています。
腹づもりは、数量と許す不良の範囲を同じ紙に載せて共有した時点で形になります。出荷の前の話し合いにこの一枚を置いておけば、人数も日割りも、その紙の上で自然に決まっていきます。

















