工具検品は握った時の手応えから逆算、刃物の開閉と錆止めを確認
工具の検品は、手に持って使う動作から逆算する
刃物の開閉、柄の揺らぎ、錆止めの効き。道具は机の上の外観より、握った時の手応えで価値が決まります。第三者として工具のロットを見る現場で、どこまで試すかを流れで記します。
見るのは力のかかる箇所
金物は、使われて初めて癖が出る品です。出荷の場を過ぎるまで見えない不具合は、握る、開く、当てる、回すの動作の中に潜みます。外観の艶が良くても、刃の噛み合わせがひと月で狂う工具は、客先からの返品で初めて存在を明かします。だから検品では、仕様書の照合に続けて、想定された使い方を片端から試す列を作ります。
刃物の開閉と当たり
鋏やカッター類は、ばねの手応え、段の留まり、刃先を合わせて閉じたときにずれないかを見ます。刃こぼれや研ぎ残しは、布や紙の端を走らせて試すのが常です。閉じた時の刃の隙間、開いた角度で固定が保つかどうかまで数えると、使い手への感触が記録に変わります。第三者として開封済みの疑いも併せて拾うため、個装の跡の確認は刃物では特に意味を持ちます。
柄の揺らぎと手に来る振動
打つ、回す道具では、頭と軸の結合を指で摘んで揺すり、緩みの出方を確かめます。柄の合わせ目のバリ、掌に刺さる出っ張りは、使ってからでは遅い傷を招きます。振動を伴う機種では、握ったときに手のどこが痺れるかまで含め、実働の試運転を挟んで見ます。
錆止めと箱詰め
金属の品は、出荷した後も輸送中の湿気と戦います。防錆の油膜の乗りムラ、刃先を守るキャップの噛み、個装箱の中で先端が叩かれていないかの確認が続きます。箱に閉じてからは判別できない項目ほど、蓋をする直前の列へ寄せるのが原則です。外装箱の荷印と中身の型が食い違う事故は、工具の混載で意外と起きる箇所です。
抜取と全数の切り分け
ロットの性格次第で、AQLの抜取で合否を担う列と、安全に直結する箇所を全数で掃く列に分けます。試す範囲を最初に紙で固めておけば、検品員ごとのばらつきは抑えられます。
コストは検査の範囲にどこまで踏み込むかで決まります。狙いを書いてお問い合わせください。
荷のかたまり方に合わせた組み方なら用意できます。数量と出荷時期の見当がついた段階でお知らせください。

















