生地検査は色見本との照合と検査台のクロスマーク、光と毛羽の読み方
生地検査の色合わせとクロスマーク、台の上の読み方
繊維生地の検査は、色と欠点という生地固有の物差しが読めるかで実効が変わります。dipと呼ばれる色見本との照合、光と毛羽の条件、検査台に刻まれるクロスマークの意味を、現場の問いに答える形で整理します。
dipはどこまで物差しか
受注のときに確認した色見本をdipと呼びます。本染色へ渡す基準の反で、出荷の照合はどれを当てるかで決まります。基準の色と、許容幅の中で動いた反物の間、境界の判定はdipの鮮度に左右されます。預かりの長い見本は布のほうが先に退色していることがあるため、照合の軸として生きているかを検品計画の段で確認しておきます。
本反と見本の受け渡しは、依頼者と工場、第三者の三者が同じ一枚を回す形にしておくと、色違いの論争に発展しません。
光と毛羽で色は動く
同じ二枚でも、太陽光と室内灯、比色用のランプでは見え方が変わります。繊維の組み合わせが違えば光による色の揺れは日常茶飯事で、どの光で合わせるか、距離いくらか、影の中か灯具の下まで、照合条件は指示書に落として工場と共有します。
もう一つが毛羽です。起毛品は布の向きを逆に寝せると別の色に読めます。一反の中で縦通しに二方向を見るのが、生地の色合わせの約束事です。
クロスマークの読み方
検査台では、欠点の大きさや種類に等級をつけてクロスマークが刻まれます。反ごとの総合と、刻みの密度で合否の線を引くのが一般的な進め方です。
読みどころは総数より分布です。一カ所へ寄れば工程の原因が絞り込め、全体に散れば機械の磨耗を疑います。同じ生地でも等級表は工場ごとに違うため、どの表を使ったかが報告書に書かれていなければ、数字は他社と比べられません。判定の表は見本合わせの段で確定させます。
堅牢度はどこから入るか
摩擦や洗濯への強さである堅牢度は、試験室のデータの領分です。現場の外観検品とは一段深く、入荷時に簡易な擦りの試しを列へ差し込み、引くロットの厚さを決める手前に使えます。第三者に外観だけ見せるのか、試験成績まで照らすのかで、検査の深度は大きく動きます。
見積もりの幅は、工場立地とロット規模で決まります。数量と色数の二点を添えて照会いただければ組みます。
品目と出荷の時期を知らせていただければ、現場の都合に添った進め方を組めます。

















