スイッチングハブの通電検品を一台ずつ:ポートのランプ読みと非点灯時の再測の段
スイッチングハブの通電検品を一台ずつ積み上げる
出荷前の検品で、スイッチングハブは一台ずつ火を入れます。ポートを一本ずつ差してランプを読み、速度帯の表示を書き取る流れと、非点灯が混ざったときの再測の段を、現場の記録から追いました。
検品台の並びを作る
初めに来るのは、検品台の並びをつくる仕事です。スイッチングハブを一段に五台ずつ寝かせ、端子の列が同じ向きを揃えて向くように置きます。試験用のケーブルは長さの違う二本を組にし、差し込むたびに本体が動かないよう重りを隣に用意します。この並びが崩れていると、ポートの記入と実物がずれて、後の台数合わせが詰まります。
作業紙は一台一列。欄外に口番号の欄を並べ、点灯・非点灯・速度帯の三語だけで埋められる形にしておきます。文章を書き込む余地をわざと消すと、人が増えても読みの速度が揃います。
一本ずつ、ランプを読む
通電はポートの一本ずつです。ケーブルを差し込み、二つ目のランプが上がるまで手を離しません。リンクの灯りと、速い帯と遅い帯を分ける二段目の灯り。ここまでは誰もの手順です。難しいのは書き取りで、速度帯の表示を欄へ写す手が読みより半拍遅れると、次の口へ進んでしまいます。だから読む人が声に出し、書く人が欄を塗る。二人一組の刻みに変えました。
一台の読み上がりを終えたら、抜き差しを一回だけ挟みます。刺し直した同じ口が、同じ灯り方をするか。ここで色が変わる個体は、接触の疑いとして別枠へ退避させます。
非点灯ポートが混ざったら
十台に一台の割で、ランプが上がらない口が混ざります。その場で不良を書き付けるのは早計です。再測は三段。まずケーブルを、総入れ替え済みの予備に替える。次に組み合わせる相手機をずらす。残った非点灯だけが、本体側の疑いへ降りていきます。三段を省くと、線がらみを本体に着せる誤判定が報告へ流れ、工場との往復が一通増えます。
疑いの残った一台は、その日のうちに全口をもう一度なぞります。書き取り済みの欄には上から印を乗せず、再測用の二列目を置いて並記します。二列にまたがって同じ欄が沈んだ口だけが、不合格の列へ移る。検品で恐れるのは、測り直しを嫌って一度目を正と信じ込むことです。
写し取りを判定へ渡す
束ねた作業紙は、抜取の見本数と突き合わせてから判定へ渡します。抜取検品で扱うロットなら、AQLの合否へ、写し取りの二列目を添えて非点灯の来歴ごと残します。全数を検品した日なら、再測の列がそのまま良品・不合格の仕分け帳になります。
一台の通電読みを何分刻みで終えるか、ロットが何十台の列になるか。この二つの積みが生む重みは、日数の長さでも段取りの目の粗さでもなく、本数と日程の掛け算のほうに現れます。段取りの話は、まず一通のメールを投じたところから始まります。

















