革ケア用品は寝かせた先まで読む品質管理:蓋の閉め、色写り、時間を置いた後の変化
革ケア用品、蓋の閉めと色写り、寝かせた先まで読む
皮革に載せる液やクリームは、詰めた直後の顔と、箱に寝かせてからの顔が違う品です。閉めの甘さ、緩衝材に接した面の色写り、時間を置いた後の別れまで追う、品質管理の組み立てを現場の記録として残します。
閉めの甘さと緩みの列
工場できっちり閉まった蓋は、トラックに載って初めて本色を出します。締めが甘ければ振動の分だけ緩み、締め過ぎなら螺線の根に筋が残ります。検品の列では何本かを引き、回し始めのトルクを読み、規定の数字と照合して閉め直しまで一気に追います。
螺線の根元に浮かぶ白い肌合いも同じ席で見ます。強引に被せた個体には細かな無理が出て、そこから中身がにじみます。光の当て方と拡大の度合いを揃えないと読めるはずも読めません。
仕切り紙に接した面
瓶の面で緩衝材が触っている箇所は、色素が動く場所です。印刷の乾きが浅いと絵の裏が紙に写り、湿った原紙を挟めば接点だけもやけた色になります。一箱の仕切りを剥がして写りの有無を確かめる段は、外観の列とは別に置くと落ちません。
蓋と本体の擦れる位置には磨きが来ます。ラベルの端が浮いていれば、販売店で最初に視界へ入るのはその角です。貼りの圧と糊の乗りまで、指でめくって確かめます。
時間を寝かせる列
出荷を無事に送れても、中身は動きます。見本品の一部を棚へ置き、約束した日後に開けてみます。液の別れ、匂いの立ち、容器のふくれや痩せ。当日合格の顔が、ここで初めて崩れることがあります。
作った季節も条件に入ります。暑い庫内で数を置いたロットはラベルの糊がにじみ、寒い便ではクリームが固まります。品質管理を時間軸ごと組むのが、この分野の検品を他と同じにできない所以です。
口元の残りは列の問題
充てんを終えるタイミングが半拍遅れると、垂れが残ったまま蓋が被さります。検品で口元を拭けばその箱は通せても、列そのものを戻さないと次のロットにも同じ残り方が帰ってきます。拭きの段より、充てん末端の手当へ一行の情報を返す方が、直りの本数は少なくなります。
疑いの残る本は、封をして、写しを撮り、記録へ留めます。後の照合がしやすい形に、番号の札を添えて置いておきます。
列の厚みは、瓶か缶か、本数、寝かせ置く日の数で分かれます。この三つを紙に書いて投げてもらう。人数は、こちらの側で乗せて揃えます。
今回のロットが通れても、充てんの遅れそのものを残す限り、同じ顔は次の出荷にも戻ってきますよ。

















