ネームラベルの外観検査:縁の反り返りと裏へ回った糊で合否を読む
ネームラベルは縁反りと糊つきで合否の顔が変わる
ネームラベルの外観検査で、見落とされやすい二つを主役に据えます。縁の反り返りと裏へ回った糊。この二つの読み方と判定の線を整理します。
縁反りは寝かせて読む
名札の良し悪しは、縫い付けた後の姿で決まります。台に寝かせたとき四隅が持ち上がっていれば、布に載せた瞬間に波打ち、縫い代の折り返しに影を作ります。反りの読み方は一方向では足りません。縦に置いた姿勢と横に置いた姿勢の二つで見比べ、戻りの速さも指先で確かめます。押さえて離したときに平らへ戻る品と、そのまま残る品では、届いてからの見た目が別物です。許容の線はロットごとに引き、見本写真を台帳の脇に立てて置きます。
巻き込んだままの保管が長引いた山は、開封直後だけ反って見えることがあります。一時間ほど広げてから読み直すと、癖なのか在庫の性質なのかを切り分けられます。
糊つきは裏側を向く
熱で止める接着タイプは、表の顔より裏に証拠が残ります。温度と圧が強すぎると糊が糸の上を回り、表面が硬く板状に変わる。硬くなった一枚は縫い針を太らせ、ミシン目の乱れを衣類側へ持ち込みます。裏面を光に透かして見ると、回った筋が薄い帯として浮かびます。表の印刷が綺麗でも、裏が張っていれば落ちる。判断の向きを二面に置くのがこの品の実務です。
抜き取りと数え方
ラベルは束で届くため、抜取は束の番号から引きます。上と中と下の段から一枚ずつ、それに端の一枚を足して四枚を一点の単位にすると、束の内のムラが読めます。縁反りと糊つきは別の欄に数え、混在させた合計を作らないようにします。AQLの線は品側の仕様に合わせて置きますが、縫製工程を傷める糊つきだけは、数ではなく一個で相談の山へ上げる運用が現場と合います。
工程へ返す形
反りが一枚ばらつきなら在庫と積みの問題、揃って同じ方向なら生地の張りと焼き入れの設定の問題です。糊つきが束の全域に及ぶ日は、圧機の温度を疑い、原因の段落を報告に添えて返します。拾って終わりではなく、返した先で直る形にして初めて数字が働きます。
日数のモノサシは、ラベルの品数とロットの深さで伸び縮みします。サンプルの現物と接着条件が卓上に並べば、判定の線は自ずから紙になります。

















