スウェットの品質テスト。縫製品検品で押さえる確認項目
スウェットの品質テスト|縫製品検品で押さえる確認項目
スウェット・トレーナーは裏起毛や裁断の仕上がりなど独特の品質リスクを持ちます。工場品管の視点から、品質テストの進め方、検品・検針の確認項目、不良率を下げる管理体制を解説します。
スウェットに多い品質トラブルの傾向
スウェットは裏起毛・パイル地の特性上、毛玉や毛羽の付着、起毛のムラ、生地の縮みといった問題が起こりやすい商材です。さらに染め・プリント工程を経るため、色違い(ロット間の色差)、プリントのズレや割れ、裏地の汚染なども頻発します。海外生産では、より安価な生産背景を起用せざるを得ない現状において、市場生地の使用や日本向け生産に不慣れな工場での生産により品質が不安定になり、日本国内で問題が発覚するケースも少なくありません。出荷前の品質テスト・検品でこれらを洗い出すことが重要です。
品質テストと検品の確認項目
品質テストでは、洗濯縮率試験、色堅牢度試験(洗濯・摩擦・汗)、ピリング試験などテスト仕様書に基づく物性確認を行い、結果をレポートにまとめて品質を評価します。検品では、採寸(各部位の寸法許容差チェックと乱寸品の仕分け)、縫製チェック(縫い目の飛び・糸始末・ステッチの歪み・オーバーロックの不良)、外観チェック(汚れ・油染み・糸くず・毛羽・傷)、付属品(リブ、紐、ファスナー、裏札・タグ)の確認を実施します。アソート(サイズ・カラー構成)の正確性も出荷前の必須確認項目です。
検針とX線検査の役割
縫製工程で発生する折針は重大な事故の原因となるため、ローラー(コンベア)式検針機による全数検針を実施します。厚手の裏起毛スウェットは検針感度が落ちやすいので、機器の感度確認を定期的に行うことが大切です。金属パーツやスナップ、リベットが付いた商品、従来の検針機では検出しにくい商品は、X線検査による透過検査で補完します。検針済みであることを示す管理ラベルの運用も、品質保証の記録として有効です。
工場内品質管理と検品の連携
品質管理とは製品の品質をチェックする工程であり、生産ラインでは二重チェックなどの品質管理が日常的に行われ、問題があればすぐ改善に取り組むのが基本です。IQC(部材受け取り検査)、IPQC(工程内検査)、FQC(完成品検査)、OQC(出荷前検査)というQC段階を整備したうえで、出荷前検品を最終ゲートとして機能させると、不良の流出を効果的に抑えられます。第三者検品による客観的な合否判定は、工場内検査の精度を外部チェックで裏付ける役割も果たします。
検品結果を改善につなげる
検品報告書では不良を分類して件数・写真を記録し、どの工程で発生したかを特定します。縫製・仕上げ工程への是正指導と次回生産時の注意事項としてフィードバックすれば、不良率は継続的に低下します。
依頼時のポイント
ご依頼の際は、品目・数量、工場所在地、寸法表・限度見本の有無、品質テスト(物性試験)の要否をお知らせください。費用についてはご相談ください。スウェットをはじめとする衣料品の品質テスト・検品・検針をお考えの方は、ヨシダ検品までお問い合わせください。

















