電子部品の外観検査は電極と銘板から目をつける:テープ巻き品の帯まで初見の列
電子部品の外観検査は電極と銘板から目をつける
電子部品の外観は、崩れが最初に顔を出す場所が決まっています。電極のめっき、外部の銘板、テープ巻き品の帯。どこで何を拾うか、初見の列を現場の流れに沿って追います。
電極めっき—接点の一行目
午前の現場で最初に立つのは電極です。めっきの光沢、半田面の縁、酸化の白。機能は後回しでも、接点が鈍いと実装の工程で一気にしわ寄せが来ます。部品を買う側から見れば、電極の顔が品質の表面そのものです。
同じリールの中にも別便の材料が混ざることがあり、めっきの色が帯ごとにじわっとずれます。一枚だけでは気付きにくく、同じ光の下で数本を並べて初めて差が浮かびます。
外部銘板—インクと位置
次は型番と定格が書かれた板です。日本向けのラベルの決まりを踏まえ、欠字・印字のかすれ・位置のずれをひと通り読みます。表示が消えれば品は素性を失うため、外観検査は銘板を機能の一部として扱います。
インクは輸送の擦れで削れやすいので、縁を指先でなぞって浮きを確認します。シールの貼り直し跡が見える品は、工程の歴史そのものが怪しさを物語ります。
テープ巻き品—帯の向きとポケットの欠け
リールに巻かれた品は、帯ごとに見ます。カバーテープの浮き、欠けたポケット、めくり方向の逆さ。供給が詰まればラインが止まるため、帯の傷は部品の傷より重い案件になります。
継ぎ目は巻の終わりに偏ります。リール同士の接続状態まで列に足しておくと、走らせた瞬間に外れる事故を減らせます。吸湿を嫌う品は乾燥剤と袋の閉じも一枚の記録に残します。
抜取と全数の目盛り
ロットの規模で引き方は分かれます。小さな便まで全数では枠が合わず、大きな便では引きの偏りが怖くなります。品番と色番号で箱を引き分け、調達が変わった時期には密度を足すのが常道です。
抜いた個体には印を付けて元の山へ戻します。戻しの列が崩れると、判定も在庫の数量も同時に怪しくなります。
記録の残し方
外観の悪さは言葉だけでは残りません。写真と数量、見た本数と出た本数、三つを同じ票に載せて初めて、工場との突き合わせが始まります。
費用が品目と試験の密度で上下します。
スペック表と巻き形の紙、依頼の意図—三枚が揃えば対話はそこから始まります。

















