生産 管理 第三者検品
第三者検品で滞留の二段信号を拾い、生産管理を計画へ戻す
生産管理が崩れる兆候は、部品入金と工程立ち上がりの二段に先に顔を出す。第三者検品でこの二段を網張り、計画へ戻す周期まで決める運用を整理します。
生産管理は入口と戸口で崩れる
計画が狂う理由の多くは、中盤より入口と戸口にあります。部材や原材料の入りの山が欠ければ、ラインは空転するだけ。逆に部材が揃っても、量産へ乗り出す立ち上がりが鈍ければ、作業者は別のロットへ流れてしまい、流れを組み直すのに半日飛ぶ。生産管理の現場で後から生産は遅れていると報告が上がっても遅い。第三者検品には、この二段を早目に拾う役目が残されています。
一段目、入金の滞留の読み方
搬入口で見るのは三点。届いた物とリストのずれ、検査合格と払出しのずれ、そして山が動いていないかです。滞留には音が出ます。開梱済みなのにパレットに載ったまま、合格のはずが裁断の机へ進まない。訪問のたびにこの通路を一本歩き、量と日付を紙へ写すと、そのまま打ち合わせに載る信号になります。
遠方から届く部材は特にそうです。次の便が見えないぶん、一週間の遅れがそのまま出荷に跳ねる。付かずとだけ書かず、何日分の残量を食うのかまで落とし込みます。
二段目、立ち上がりの戸口
コンファクトが戻ってから量産へ乗り出すまでの間には、段取りの癖が出ます。ミシン頭が動かない、初品がラインの脇で一日止まったまま、検査台の段取りがまだ座っていない。立ち上がりの一日の遅れは、末尾の三日残業に化け、残業の合間に品質は滑り落ちます。第三者検品はロットの結果だけ噛むのではなく、この出だしの実況を写真付きで送ります。
検針の目盛り合わせが機械の始動前に記録されているかまで見ておくと、後半の流れがどれだけ滑らかかの大まかな目算も立ちます。
計画への戻す周期
信号を拾って叫んで終わっては意味が薄い。何の周期で工場と発注側へ返し、計画へ何を差し戻すかを決めます。ロットが重ければ週の二回、軽ければ一回と周期を置き、訪問では入りと立ち上がりの二段をまとめて見る。報告様式も滞留の一覧と挽回案の二欄に固定します。この反復があって、生産管理側は月末を待たずに計画を組み替えられます。
周期の見極めの肝は、遅れが独りでに直るかです。次の週を速めれば吸収できる差なら報告だけ。独りでは治りにくい差なら、同じ席に出荷日の議論も載せます。
生産管理の中での第三者の席
生産管理の主役は工場と発注側です。第三者検品の価値は、どちらの数字にも甘くならない席に座る所へあります。同じ信号を両者が同じ読みで確認できること。記録と工程の事実が一枚の紙に繋がれば、遅れの議論は手法の議論に読み替えられていきます。
対価の深さは、見回る回数と範囲の二つに育ちます。計画の用紙を先に出してもらえれば、枠のほうをその二つに嵌めます。
現行の計画表と部材の入りの予定が机に載っていれば、二段の信号の決まりごとから決めませんか。

















