ベビー用寝具の検品、表示の月齢帯に合わせて安全の線を引く
月齢で許容の線を引き直す、ベビー用寝具の検品設計
ベビー用寝具の安全の目は、使う月齢で動きが変わります。表示に書かれた月齢帯と、紐・留め具・隙間のリスクを結び付け、安全寄りに組み直した検査設計を示します。
表示とリスクは対で立つ
乳幼児向けの寝具に載る月齢の指定は、飾りではありません。新生児寄りか、もう少し寝返りが打てる頃か。その一行で、同じ構造の品の読み方が変わります。検査の入口は中身の不出来を追う前に、表示の月齢と実際の作りが噛み合っているかの合わせ込みになります。
詰め物の厚み、留め具の数、布の張り。これらは好みの出来不出来ではなく、リスクの大きさとして読む列に置きます。
紐と留め具、二つの列
紐は輪を作るから厄介です。伸びる長さ、出てくる位置、先端が固定されているか、結ぶと輪になる余りがあるか。数センチの張り出しでも、口の寄り方で危険の重さが変わります。月齢を下に取る品ほど、許容の線を締めて引きます。
スナップやホックは引き剥がす力と、留め終りの折り込みまで読みます。金属の端が布の下から覗けば、頬が最初に触れる場所です。ロットごとに一定の回数だけ引いて、外れかけた時点と変形の出た位置を分けて残します。
隙間の噛み込み、見えにくい列
乳幼児の手足が入る心配は、部品の境目に集まります。パイピングと本体の重なり、ファスナーの止まり、釦と釦の間。綺麗かどうかではなく、入るか入らないかで読み、入るならどこまで沈むかまで見ます。
噛み込みの基準は、頭や指が届くかという観点で動きます。表示の月齢を一段下げれば、この許容の線も一段落とす。型ごとに線を固定しておけば、次のロットで同じ議論をやり直さずに済みます。
抜取と全数の置き分け
安全の項目は抜取だけでは閉め切れず、かといって全数は重い。設計の要は、留め具の付いた箇所だけ全数で触り、外観はAQLで引くという密度の置き分けにあります。リスクが生まれる工程の出口に目を集める形で、列の濃淡を決めます。
初回ロットは量産の立ち上がりにもう一列厚く置きます。縫いと付けの不良は、出荷前まで運ばれると直しの手が箱の中まで伸びます。
ずれたロットの扱い
表示と構造が噛み合わなかったロットは、札だけを塗り替えて通すわけにはいきません。設計まで返して数を合わせます。我が国が乳幼児まわりの品に求める表記の枠組みと違う月齢が棚に並べば、詰まるのは使い手の側です。
やり直しが利かない品目だから、ベビー用寝具はヨシダ検品でも安全を先に置く列で回します。月齢帯ごとに確認の密度を動かすほど、人が動く分量は偏ります。対象の月齢区分と設計図を、同じ机に並べてください。リスクの線の置き場所から設計します。

















