中国と東南アジアの拠点間で同じ不良の読みの差を寄せる確認方法を揃える
品質管理は拠点同士の合否の読みを寄せる段から
中国側と東南アジア側とでは、同じ不良でも読みの差が生まれ、出荷の可否は揺れやすい。そのぶれをどこから直していくとよいか、確認のしかたを揃える段取りを整理する。
読み合わせはまず見本の写真から
生産が複数の拠点へ広がると、足りないのは項目の数ではなく、どの程度までを欠陥と見るかの判断の幅である。一方の拠点では小さな汚れで突き返すのに、もう一方は許容の内として通してしまう。そうした差が積み上がったまま出荷へ進めば、届け先で受け取った時の評価は揃わない。
初動に置くべきは、注文を投げる前に見本の写真と実物を突き合わせる動きである。糸引きはどこまで、汚れはどんな広さから数えるのか、色の差の境界をどこに引くのか。このすり合わせを拠点同士の間に早いうちに済ませておくと、後々の言い分のもつれはずいぶん軽くなる。
品群ごとに点検計画を組み分ける
外観、寸法、数量、組み付け、梱包という基本項目はどの拠点でも共通だが、必要なのは拠点ごとの癖を重ねて書くことである。縫い目の乱れが出やすい工場と、留め具の機能でつまずきやすい工場とでは、同じ一枚でも力点の置き方を変えてこそ拾えるものがある。
抜取りも全ロット同じ物差しでは置けない。厳しめにAQL2.5で判定を寄せる品群と、やや緩めのAQL4.0で回して足りる品群を分けておくと、判定のぶれはさらに小さいものになる。縫製を伴う品は検品を終えた後に検針機へ通し、折れた針が中に残っていないかを確認する段まで組み込む。
報告の書式を一枚に揃える
拠点ごとに上がってくる報告の言葉が違えば、読み比べは成立しない。写真の撮り方、数値の書き方、等級の言い回しまで揃えた書式を決めておけば、中国側の用紙と東南アジア側の用紙を並べて、同じ土俵の議論ができる形に整う。
報告には不良の分布まで残す。どの等級がいくつ、どのカートンに偏っていたかまで書かれて初めて、拠点側へ戻して直させる材料になる。合否の一文だけでは、読みは寄せられない。
映像で定期的につなぎ直す
紙を揃えても、顔を合わせる場がないと読みはまた乾いていく。一定の間隔で映像を繋ぎ、実物をカメラの下へ置いて欠陥かどうかをその場で判定する時間を持つと、拠点同士のずれは少しずつ修正される。
こうした積み重ねがあれば、新しい品目を扱う段になった時も、いつもの進め方で出せるかどうかの議論が短くなる。判断の背景が拠点の壁を越えて共有されているからである。
段取りの寄せ合いから動く
拠点が中国と東南アジアにまたがる形で増えるほど、点検に割く日数も人の量も目盛りは動いていく。品目とロットの本数、動き出す時期が重なるほど出方は変わるため、条件を並べて照らせる形からの打診が手早い。
始める前に、訪問の順番と日程の割り方まで机を並べておくと、読み合わせの遅れが出ない。段取りの面合わせは早いうちに一度済ませて置き、後の寄せ合いを楽にしておくのが賢い進め方である。

















