パソコン用電源ユニットの検品
パソコン用電源ユニットの検品 自動外観・電気・人の目の三段分担
電源ユニットは基板を中心に多数の部品から成り、不良の種類も目だけで拾えるものに限らない。機械による自動外観検査、電気の測定、人の目視という三段に役割を分け、互いの取りこぼしを補い合う検品の組み立てを解説する。
自動外観検査は形の手がかりを拾う
回路基板を診る第一段は、機械の外観検査である。基板に巡らせた配線のエッチングで生じた断線、短絡、欠け、よれといった形の異常を、機械は光の読み取りで倦まず追う。速さに利があり、同じ基準で何枚でもさばけるのが取り分だ。ただ、見られるのは上から光が当たる部分に限られる。部品パッケージの下のはんだ接合や、影に沈む位置は機械の目の届かないところへ残る。その取りこぼしを埋めるのが、形を壊さず内側を覗く透過式の確認であり、見えない箇所の詰まりを別の層で診る構成になる。
電気検査は機能の裏側を測る
形が正しくても動くとは限らない。第二段の電気検査では、部品の一つひとつの定数が設計値と齟齬していないかを再点検し、断線や短絡の有無を数値で確かめる。人の目が拾いにくい内部の不適合が、測定という形で姿を表す列だ。電気を扱う電源ユニットでは、この関門が全体の合否を最も強く握る。とはいえ測定は決まった手順の反復であり、手順そのもののズレには無知である。この層だけに判定を預けると、計器の盲点がそのまま出荷の盲点になる。
人の目は取り合わせまで診る
三段目は人間である。機械が形と数値を見るのに対し、人の目は全体の取り合わせを見る。筐体の傷、付属部のたわみ、銘板の印字、配線の回し方の不自然さといった、手順に書き切れない違和感は最後の眼で受け止めるのが筋だ。自動検査装置が普及しても、最終の判定は人が担う場面が多い。品質と信頼を保証するための要の工程として、機械を通過した後に人間の確認を置く構成が定石になる。基板・部品・装置と幅広い金属や樹脂の品を経験したスタッフが、出張先でこの三段を回すイメージである。
数え方の二通り
料金は一枚刻みの単価で数える形と、ロットごとに括りの枠を設ける形の二通りがあり、基板の段数や対象部品点数で向き不向きが変わる。まずはロットの条件を提示してほしい。
次は、対象の品番と確認したい項目のリストを送ってもらえれば、三段の層の置き方を含めた検査計画の案をこちらから返す。

















