ソファの品質検査、座面の充填量と縫い目から読む張りを軸に
ソファは座面の充填量と張りの揃いで見る
張りの出方は、中身の充填量と生地の引き方の両方から決まります。ソファの品質検査を、座面と背もたれの膨らみの揃い、縫い目から読む張りの均一さを軸に組みます。
押して戻りが揃うかを見る
張りの良し悪しは、押した手の戻りでまず読めます。同じ強さで座面を沈め、戻ってくる速さと高さが左右でずれていないかを確かめます。片側だけ凹んだまま戻る個体は、中の芯か充填の配分が偏っています。表面の皺だけでは分からない差が、この押しの段で出ます。
戻る高さが一目で分かるほど違う個体は、次で揃う話ではありません。充填の段まで返す話として扱います。
充填の分量が個体ごとにぶれないか
座クッションは、入れる分量で膨らみが決まります。同じ型でも、詰め加減が回によって違えば、座り心地の差として届きます。手で持ち上げて重みの揃いを見ると、分量のぶれが目に見える形で残ります。背もたれは座面より軽く見えますが、触った時の沈みの深さが揃っているかで読みます。
充填が足りない分は後から布を張っても戻りません。量で決まる難は、量で見るのが筋です。
張りの寄りを縫い目から読む
生地の張りは、縫い目の寄りで出ます。引きが強いと縫い沿いに線が走り、弱いと座面に余って皺になります。角のところで生地が浮いていないか、縫い代の始末が均一かを辿ります。張りは好みの問題ではなく、沈めた時に布が突っ張るか余るかで読む列です。
縫いを通る品として、折れ針の残りも疑います。張地の下に残った金属は、押した手の先では分からないため、検針まで通して初めて落とせる疑いです。
角と縁の始末
使い手で最初に触れる縁と角の処理を確かめます。生地の合わせ目がめくれていないか、枠の端が張地の下から覗いていないか。擦れてほつれが出れば、そこから張りが緩みます。脚の先に滑り止めがある作りは、その付き方も一台ずつ見ます。
角の始末は、使った年数の重ね方で最初に劣る箇所です。ここで緩んだ一か所が、やがて座面全体の張りを崩します。
座と背を分けて読む
座面と背もたれは掛かる重みが違うため、同じ目盛りでは読めません。座は沈みの深さと戻り、背は体を預けた時の支えの均一さ。二つを分けて置き、それぞれの張りの目標で判断します。並べて揃いを見るまで合格にできないのは、この差を一枚ずつ確認するからです。
ヨシダ検品では、押しの段と充填のぶれを同じ報告に載せ、次ロットで同じ箇所が再び出たかまで追います。
座面をどこまで沈めて戻りを見るか、その往復の回数が列を重くします。
充填の分量のねらいと張りの目標を、ひと塊書いて置いてもらえれば、見る回数を寄せていきます。

















