スリッパの検品は底の接着のはがれと甲の折れに列を寄せる
スリッパ検品、底の接着と甲の折り山に目を寄せる
床面の付き方と履き口の形は、箱を閉じる前にだけ直せる問題です。スリッパの検品では、底の接着のはがれと甲の折れの二点に列を寄せます。
はがれは先端の両脇から
底の付き方は中央では壊れません。歩行で返りが集中するつま先の両脇から浮き始めます。指の腹で端を持ち上げる動作を列の最初に置くと、見た目では素通りするロットが拾えます。
押さえた場所が戻らないものはその場で止めます。数足を同じ扱いで開いて、同じ位置だけ浮くのか、ばらつきなのかを見極めます。
山の下側に埋まった足は、上の足と同じ出来とは限りません。接着後に重なって押された分だけ返りが付いている場合があり、一足ずつ広げるとその方向へ偏りが出ます。ばらつきに見えて置き方の癖という話は、スリッパでは珍しくありません。
のり量と盛り上がった玉
少なければ剥がれ、多ければ歩いたときに床がごろつきます。盛り上がった塊は表面からは読みにくく、裏から光を当てたときに見えます。許容は数字で置くより、実物を一枚机に置いて揃えるほうが速いです。
下地の始末も別の話ではありません。ほこりの残った面、乾く前に積まれた山。置き方の癖まで行に残せば、同じ不適合は繰り返されません。
甲の山と左右差
折りが入る品は、山の位置と高さで顔が決まります。一足の中で左右の山が違えば、棚に並べて初めて気づかれます。見本と一対一で向き合うより、同ロットを十足並べて頂点の高さを見る段を置きます。
折りの端が返っていないか、接着の境に筋が出ていないか。指でなぞる一手は、光の向きでは代わりません。
曲げて戻すまでを一組に
底を半分に曲げて戻したとき、折り跡が白くなる材があります。材の癖か厚みの取り過ぎかによって直る場所が変わるので、症状と一緒に一行残します。
内側の布の端の始末、肌当たる面の硬さも同じ列で通します。足入れの悪さとして到着後に指摘される項目は、だいたいこの段で消せます。
積む段まで含めて見ます
圧着後に積む段も疎かには出来ません。乾ききる前に山へすると、下の足から返りが付きます。押さえの時間と積む高さを行で残せば、同じロットで繰り返す原因を絞り込めます。布を貼る向きが左右で逆のまま押さえられた足は、並べたときにだけ分かる不良です。
列を二点に寄せることで一足あたりの手は短くなります。対象の足数とかたが決まれば、広げる範囲はこちらで引き直します。

















