生産管理プランニング
工程表と日程計画、その整合を第三者が読む
生産管理の計画書は、作った本人には見えないほころびを持つことがあります。工程表、負荷の計画、日程計画の三つの書面を突き合わせ、数字の辻褄を確かめる第三者の読み方を説明します。
計画書そのものを確かめる
生産管理の相談というと、工程の進捗の確認や出来高の点検が思い浮かびますが、計画の段階にも第三者が入る意味は大きいです。工場が作る工程表や負荷の計画、逆算の日程表は、それぞれ別の人が別の機会に作ることが多く、書面の間で数字が噛み合っていないケースが少なくありません。作った本人は自分の書いた前提に沿って読むため、ほころびに気づきにくい。外の目は、前提を知らないぶん、数字の不自然さを素直に拾えます。
工程表と負荷の突き合わせ
工程表に並ぶ各工程の所要時間を人数と設備で割っていくと、一日にこなせる量が計算できます。この計算上の能力と、負荷の計画が想定する稼働が合っているかが、最初の読みどころです。工程表の工数の合計が、計画期間中に使える工数を超えていれば、計画は始まる前から遅れる運命にあります。設備の保全や段取り替えの時間が工数に含まれているか、歩留まりを前提に必要数が上乗せされているかも、突き合わせで見える箇所です。
日程の逆算が閉じるか
日程計画は、出荷日から逆に工程の開始日を割り出して作られます。読み方が大事なのは、逆算の各段が現実の時間で埋まっているかです。部材の発注から着荷までの日数、加工から次の加工への移動、検査と梱包の日数。どこかの段が楽観的な数字で埋まっていると、全体の計画はその分だけ静かに前倒しになっています。休日や稼働日の少ない時期の扱いも、逆算が閉じるかの確認では見落とせない要素です。
資材と在庫の噛み合わせ
工程表がどれほど緻密でも、材料の着日が最初の工程の開始日より後では生産は始まりません。調達の計画と工程表の読み合わせ、仕掛かり在庫の残数と最初の山の必要数の対応まで確かめます。共通の部材を複数の品番で使い回す計画では、取り合いが起きないかの確認も要ります。書面の上では足りていても、時系列に並べ替えると不足が見えるケースは珍しくありません。
読み合わせをどう進めるか
第三者による計画の読み合わせは、指摘の会議ではなく、質問の連続として進めるのが円滑です。この工程の工数はどう測ったのか、この資材の着日は誰との約束なのか。問いに答えるうちに、工場側が自分で幾つかのほころびに気づくことも多い。指摘の記録と修正後の計画の再確認を一巡させると、計画は誰が見ても説明できる強さを持ちます。計画の段階でこの強さを作っておけば、進捗の確認も出来高の点検も格段に進めやすくなります。
読み合わせの回数と書面の分量で変わりますので、資料を拝見した後に落とし所をご説明します。
工程表と日程計画のたたき台を預けていただければ、数字の整合を確かめる読み合わせから始めます。

















