犬用品の検品、ほつれ・引き抜け・匂い・洗濯後の変化の四柱
犬用品は布と縫い目、洗い直した後の顔まで検品に載せる
体や口が触れる品は、素材の安心と縫製の持ちが寿命そのものになります。ほつれと引き抜け、匂い、洗濯後の変化という四つの柱で、検査表の設計を組みます。
安全は接触面から疑う
ベッドや敷物、体に回す帯のような品は、布が最も長く肌に触れています。まずは繊維の種類と混率の表記が実物と合っているかを通します。国内流通品の表示ルールと突き合わせ、洗えるか拭くだけかを分ける記号が正しい向きで刷れているかまで、台の上で読み合わせます。素材表記のズレは、使い方そのものを誤らせる欠点です。
染めや樹脂含浸の後始末も接触面の論点です。湿った季節に前足へ色写りしないか、詰め物から接着剤系の匂いが上がっていないか。布そのものを疑う流れを、縫いを見る工程と同じ重さで置きます。
ほつれと引き抜けの数え方
縫い目の終端は解けの入口です。ステッチの止めが掛かっていない個体は、使われるうちに一段ずつほどけていきます。帯を通す金具の回りや縫い代を留める返し縫いの有無を、ほどいた針の本数で数え、許容を数字で置きます。
引き抜けは帯や持ち手の端を掴んで確かめます。布端を棒に掛け、体重をかけて暫く置いたとき、縫い目が開く向きと幅で読みます。一度で切れない品も、日常の使用で同じ方向の力を受け続けるため、開き始めの兆しを拾った個体が不合格の主役になります。
匂いは二段階で嗅ぐ
封を開けた直後の一嗅ぎと、一晩置いてからの二嗅ぎで段を分けます。到着直後は輸送先の箱に篭った匂いが勝つことがあり、判断を誤りやすいからです。どれだけで強しとするかは基準となる実物を脇に置き、並べて嗅ぎ比べる段にすれば、人によるブレが抑えられます。匂きは返品へ直結する症状の筆頭です。
洗った後が本番
表示で洗濯可と書かれた品は、一度通した後の縮み幅と色落ちの度合いを測って初めて合否が付きます。初洗いで形が崩れるロットは、棚へ並ぶ前に止めるしかありません。乾かした後の生地のこわばり、詰め物の寄れまで確認し、表示と実態の食い違いを検査表の欄外に残します。洗えない表記の品は、拭き取りで匂いが引くかを同じ段で読みます。
検査表への設計
どこまで見るかは、ロットから出す枚数と洗濯にかける回数、検査の段の数で決めます。品ごとに物差しを一枚引いておけば、曜日や人が替わっても結論は揃います。この検品の流れは、犬用品が扱う部材の幅とロット規模、現場の交代体制に応じて伸縮します。
洗い直しまで載せるなら、その行を表の欄外に足した形で返してください。

















