ブライダルジュエリーの検品は爪の揃いと腕の反りを角度を変えて見る
ブライダルジュエリーは爪の均等さと腕の反りを角度を変えて見る
婚礼で身に着ける指輪やネックレスは、小さな爪の揃いと腕の湾曲のなめらかさが品の顔になる。光を当てる角度を動かしながら、揃いと反りを診る順序を追う。
爪の均等さは並べて読む
石を押さえる爪は、高さも太さも隣どうしで揃っていなければならない。一つだけ高く立った爪は布に引っかかり、使い始めてから外れの心配を生む。拡大鏡で覗くだけでなく、石の真上と真下とで視点を動かし、爪先の位置が石を囲む環の上に等間隔で並んでいるかを確かめる。
均等さの読みは、感覚だけに頼ると人によって揺れる。見本の品を隣に置き、並べて比べる形にすれば、診る人が替わっても線は動かない。爪の面の磨き残しも、この並べる席で一緒に拾える。
腕の反りは角度で現れる
指輪の腕、ブレスレットの曲がりには、わずかな反りが付きまとう。正面からでは見えない反りも、光を斜めに走らせると影の濃さで姿を見せる。角度を変えるのは、飾り気ではなく、反りを面として読むための作法である。
反りの判定は、装着感にまで考えを伸ばす。内側の湾曲がなめらかなら指になじみ、局所のくびれがあれば装着中の向きが変わる。平面に置いて転がす、指で軽く押して戻りを見る。角度を動かす作業と合わせて、反りの有無を複数の所作で裏付ける。
角度を変える順番を決める
角度を変えて診るといっても、無秩序に回すのでは見落としの穴ができる。真上、斜め前、真横、裏面。光の置き場所も含めて順番を決め、一品ごとに同じ順で回す。順が決まっていれば、後から写真を見返したときにも、どこで何を診たのかがたどれる。
石の種類で光の当て方は変わる。透明な石は透かす角度、不透明な石は面の照りを拾う角度。品目ごとに順番の表を整えておくと、当日の動きがぶれない。
仕上げの箱の段
本体を診る作業が終われば、個装箱の納まりへ移る。蓋を開けたときに石の向きが揃って見えるか、緩衝の当たりが強すぎないか。婚礼の場で箱ごと渡される品のため、開けた瞬間の構図まで判定の内に置く。
下げ札と現物の対応も、この段で閉じる。記載の内容と石の数、金属の表記が一致しているかを確かめ、箱ごとに点数を整える。
角度を変えて診る回数は、点数と項目の重みで自然に定まる。この回数を先に合わせておくことが、当日の枠を決める近道になる。
出荷の前には、光の下で見る場を一段設ける。判定の席とは別に、明るい光源の下で品を並べ直す時間を作る。そこで初めて見える艶の揃いが、婚礼の当日の写真に映る品の顔を決める。

















