子供部屋の家具は背板の反りと天板の面仕上げで組み上がりを読む
子供部屋の家具は背板の反りと天板の面で組み上がりを読む
正面の彩りより先に、背面の板と上面の面を確かめたい。背板の反りと天板の面仕上げが、組み上げた家具の姿を静かに左右する話だ。
背板は後ろから姿を作る
背面に当たる板は、壁に寄せる側だからと手薄になりやすい。しかし板が薄く波打てば、家具全体の体が引っ張られて、扉の建て付けまで狂う。反りは光を斜めに当てた姿で読むのが確かで、縁の通しに影が途切れれば板の癖はまだ残っている。
背板の留め方も見る。釘打ちだけで留めた板は、部屋の湿度の中で鳴きが出る。溝に差し込む構造か、裏から押さえる金具か、留め方の型を確かめてから判定を下す。
天板の面は手のひらで読む
上面の面は、掌を滑らせて初めて分かる細さの違いを拾う。塗装の盛り、研ぎの跡、継ぎ目の段。目では隠れても、手は素直に反応する。研ぎの向きが板ごとに替わる部分は、見た目のつやの揃いにも表れる。机や棚は上に物を置いて日々使われるため、面の揺らぎは数ヶ月で見た目の差になる。
縁の処理も同じ手で読む。角に近い縁は子どもの頭の高さに来るため、面取りの幅が足りない品は、前面の彩りが良くても通さない。
板の組み合わせで色を読む
背板と天板と側板は、別の板から切り出される。仕上げの工程が板ごとに分かれていれば、同じ品番の中でも彩りに寄りが生じる。一台の中で背面だけ明るく浮く品は、部材の選別が粗い工場の印だ。
寄りを見るときは、組み上がった姿で光の下と部屋の影の二通りを試す。部品の段階だけでは、組み上げたときの見え方は再現できない。
光の下と影の両方を試す手間は台数が増えるほど重くなるが、色の差し戻しに動く人数を思えば割に合う。
組み試しと箱詰めまで
背板と天板の合否は、試しに組み上げた姿で最終確認をする。扉の開閉の重み、背板が体を押して出るがたつき、上面に水平を当てたときの隙。部品では読めない歪みは、組み上げて初めて顔を出す。
箱に入る段では、板どうしの当たりを緩衝で守る。背面の角は輸送の途中でもっとも傷みやすい場所だから、梱包の見本と現物の詰め方を比べて締める。開けた後の戻しも一枚の写真に残す。板の角がどこに当たっていたか分からなければ、次の現場で同じ傷を疑いにくい。
手間の配りは、机や棚といった品目の別、一台の大きさ、そして組み試しの要不要で分かれる。
初回は品番ごとの板の取り合せ表を作り、判定の欄はそれを土台に埋めていく。

















