ジャケットの品質確認は芯の浮きを裏側から確かめる手順
ジャケットの品質確認は芯の浮きを裏側から確かめる
表面の波打ちや端のめくれは、芯地と表地の付きで起きます。外から押さえるより裏を開いて確かめるほうが原因に近いため、裏側からの確認の手順をまとめます。
表面の異変は芯の付きから読む
表面の波打ち、前立ての端のめくれ、襟の返りの甘さ。ジャケットのこうした異変の多くは、芯地と表地の付きの揺らぎから始まります。表面だけを撫でて押さえても、原因は手に届きません。
裏側から見ると、芯の走りがそのまま目に入ります。貼りが足りない所、接着が疎らな所、縮んで浮いた所。表の異変のある場所と裏の芯の状態を位置で結び付けて読むのが、この確認の核です。
芯の浮きを拾う場所
浮きやすいのは、襟の返り、前立ての内側、裾の折り返し、袖口の返しです。どれも二種の布が重なって曲がる所で、接着の力が曲がりに負けた分だけ浮きます。指で軽く押さえて戻りが鈍い場所を、順に拾っていきます。
光を斜めに当てると、浮きは陰の筋として見えます。一件ごとに光の角度を揃えると、確認する人で読みが揃います。
端のめくれと着たときの顔
端のめくれは、芯の縮みと表地の伸びの差で出ます。ハンガーに掛けた姿と、着た姿勢の両方で端の向きを見ておくと、店頭でいつめくれるかの読みが立ちます。
めくれの強い品は、そのまま出せない類として分けます。裏から芯を打ち直す補修が効くかどうかは、生地の状態と縫い代の残りで決まるため、写真と位置を添えて判断を依頼側へ返します。
手を加えた跡まで読む
裏側には、縫い上げる側の工場の手を加えた跡が残ります。芯を打ち直した跡、アイロンの当てすぎの照り、接着のしわ。跡の残る品は、表にまで顔を出す前の段で扱いを決めます。
ヨシダ検品では、表の異変と裏の芯の状態を同じ一枚の図に位置で結んで返す形にしています。裏の読みが揃うと、表の判定のぶれも一緒に減ります。
裏側までめくる一手は、表だけを眺める検査より手数を要します。品番ごとの芯の付きどころが書かれた仕様が届けば、めくる順路と人数の読みは一日で立ちます。
裏地をめくって芯の付きを確かめる日を量産の途中に一つ挟んでおくと、出荷前の指摘は目に見えて減ります。

















