ホーチミンの生産管理:港の混雑を日程に織り込んで出荷日から逆算する
ホーチミンの生産管理は、港の詰まりを日程に織り込む
ホーチミンで生産を預かると、納期の相手は工場だけではありません。港の混雑と荷待ちの列まで読み込んで、出荷の日から逆算する生産管理の組み方を追います。
港の列は工場の内側へ響く
ホーチミンで生産を預かると、完成品の行き先は港になります。船の枠が空かずコンテナが門前に並ぶ日が続くと、倉庫の置き場が埋まり、出荷の済んだ品を退かす場所が尽きます。置き場が尽けば、次の工程で下りた品を置く場所がなく、ラインが重くなります。工場の中だけの目盛りで計画を作ると、この詰まりに手が届きません。
だから生産の計画は、港の呼吸まで一続きで読みます。船の枠が何日先まで埋まっているか、荷待ちの列が伸びていないかを、床の進捗と並べて見るわけです。
出荷の日に余裕を乗せる
逆算の頂点を、船が出る日ではなく、港に受け入れられる日へ置きます。その間に荷役の待ちと検査の時間と直しの余白を層で重ねると、工場側の実質的な出荷の締切が見えます。船の予定が一日後ろへずれても、層の余裕があれば計画は折れません。余白を削って詰めた計画は、混雑の波でひと崩れします。
余裕の置き場は現場と相談して決めます。前倒しで出荷を済ませる手もあれば、仕上げを一段ずらして待ちを受け止める手もある。どちらが穏やかかは、その週の荷待ちの長さで入れ替わります。
船の枠と生産の山を並べる
進捗確認では、完成の山と押さえた枠の数を突き合わせます。山が枠より早く育てば置き場に詰まり、逆なら船を待たせる。この差を毎週の数字で残すと、ずれの出る前に段取りを直せます。途中品のかたまりが同じ工程の前でばかり膨らんでいるなら、詰まりの起点はその一台です。
ヨシダ検品では、床で撮った山の写真と枠の押さえ数を同じ表に並べ、遠くの机でも混雑の重さが読める形にします。
詰まりを向こう側へ渡す
港の遅れは、隠しても解消しません。当日に撮った写真と、ずれた日数、その影響で動く出荷の着地点を、時差をまたぐ前に一文で送ります。数字と絵が揃っていれば、受け手は推測を挟まずに判断できます。連絡の間隔を開けるほど、現場の実態と紙の計画の差が育ちます。
必要になる日数と置く目の数は、生産の段取りと出荷の予定、本数と船の週次で動きます。四つを紙に並べれば、枠の形もそこに置けます。
読み合わせは、床と港の数字が並んだ席から始めます。

















