電動機の検品は通電前に見る外側と通電後に試す作動を二段に分けて進める
電動機の検品は通電の前後で確かめる項目を分ける
電動機は、電源を入れる前と後とで見る対象がまるで違う機械である。通電に先立って確かめる外側の項目と、電源投入後に試す作動を分けて置き、二段の確認で進める。
電源を入れる前に見る外側
箱を開けたら、まず実物が仕様と合っているかを確かめる。銘板の表記、本体の仕上げ、端子の締まり、付属品の中身。この段は電気が通っていないぶん、落ち着いて目を配れる時間帯であり、記録も取りやすい。組み付けの甘さや、運搬の途中で付いた傷は、ここで拾っておく。
金属の部品を含む品は検針を通す。混入の心配は外観だけでは読めないため、機械の目を一度挟むのが作法である。引っ掛かった品は、その時点で横へ置き、作動の確認へ進めない。
通電後に試す作動
電源を入れると、確認の色合いが変わる。起動の重さ、回りの滑らかさ、音と振動、熱の上がり方。回し始めと止まり際の両方を聞き分け、途中で引っかかる点があれば位置を書き留める。切替のつまみを持つ機種は、端から端まで順に押して、効かない段を残さない。
一定の時間まわした後の様子も見る。熱が集中する場所、止まり切らない動き、音の変わる時刻。これらは短い通電では出ないため、まわす長さを先に決めておく。表示の灯りは、明るい場所と暗い場所の両方で一度ずつ目を通す。
二段に分けることで拾えるもの
前と後で項目を分けると、原因の所在が切り分けやすくなる。外側の項目で拾った傷は組み立てや運搬の話であり、作動で出た癖は部品と組付けの話である。混ぜて報告すると、工場側の直し場が曖昧になる。
量産を任せる現場では、初期のロットで両段を厚く見て、癖の型を掴んでから抜取りへ寄せる。同じ型の癖が続くなら、確認の位置を工程の途中へ移す判断材料になる。
報告と戻しの形
通電の前後で別に取った記録は、報告書でも区切りのまま残す。写真は傷と作動で載せ方を分け、後から読む側が原因の所在を一目で読める形にする。
保留の置き場も二段に揃える。外側の項目で落ちた品と、作動で落ちた品は、戻る先が違うため、同じ箱に混ぜないのが筋である。
通電の前と後で二段の確認を置くと、現場に置く時間は段の数に沿って伸びる。段の長さは、機種の並びと台数を織り込んで段取りに引く。
試運転に立ち会う流れまで含めて型を決めたいなら、機種の一覧と回す時間の条件を紙に書いて添えるのが最初の一手である。

















