プリンターの検品は電源投入から給紙・試し印字まで一通り回して届いてすぐ使えるか確かめる
プリンターは電源を入れてから試し印字まで、一通り回す
事務機器は外観を整えるだけでは安心できません。立ち上げから紙を送り、印字までを一度通す工程で、届いてすぐ使えるかを確かめます。電源投入・給紙・試し刷りを軸に組みます。
電源投入と自己診断の一区切り
検品で最初に回すのは、電源を入れてから自己診断が終わり表示が落ち着くまでの一区切りです。起動の途中でエラーが挟まらないか、通知の文面が表示どおりかを見ます。ここで止まる台は、外観が美しくても出荷の流れには返せません。一台ごとの待ち時間まで見越して配るのが、この段の実務です。
同じ機種でも個体番号の近い区画で立ち上がりが揃うなら、製造の段ではなく電源供給の側を疑います。
給紙を一枚ずつ引き込んで見る
紙を置いて動かし、引き込みが滑らかかを一枚ずつ確かめます。トレイの受け、押さえの利き、二枚同時に食わないか。詰まりの癖は外観に出ません。回すたび紙がずれる台は、届いた先で最初の不満に育ちます。複数の置き方がある機種なら、一つずつ引き直します。
音の感触もこの段で取ります。いつもと違う擦れる音は、給紙路の部品の欠けの予兆です。
試し印字で出方のムラを読む
動いたかだけでなく、出した結果を見ます。規定の用紙に試し印字を一枚落とし、筋の切れ、端のかすれ、濃淡の偏りを承認見本と並べて比べます。目視だけで済ませず、用紙を裏返して裏写りも取ります。同じ位置に揃うすじは、機械由来ではなく部品の取り付け筋です。
一枚で合否を止めず、数枚通して出方が揃うかまで見るのが、この検査の丁寧さです。
回す範囲に線を引く
細部の機能まで全部を回すのは、別の検査へ預ける仕事です。出荷前のこの段では、届いてすぐ使える範囲に線を引きます。立ち上げ、給紙、試し刷り、同梱の消耗品が収まっているか。この四つに収めるかで、台あたりの時間は大きく動きます。
線を曖昧にすると検査が止まり、出荷の議論が一日遅れます。範囲は紙で先に固定します。
台数の刻みと報告の残し方
一度に全数を回せない場合、ロットから刻んで引きます。どの区画の台を回し、何を合否としたかを行に残しておけば、離れた席からでも同じ基準で判定できないかを判断できます。写真と数値を同じ欄に揃えるのが、報告の実務です。
電源を入れるだけで済まず、試す項目の幅が広がれば、一日に回せる台数も動く。
どこまで回すか、まず範囲を決めたい。機種ごとに通す手順と出荷の窓、その二つから線を固定する。

















