車内装部品の検品は成形直後の匂いと表面の毛羽で初期に見極める
車内装部品の検品、匂いと表面の毛羽は初期で当たりを付ける
内装の部品は、手に取った瞬間に鼻と指で判断されます。成形したてのロットでは、匂いの残り方と表面に立つ細かい毛の初期の出方に差が出ます。この二点を、立ち上がりの段階で見極める手順を組みます。
匂いは品温を戻してから取る
成形直後の部品は温かく、匂いが立ちます。箱へ詰めたまま数時間置いた状態と、開けて風を通した状態では感じ方が別物になるため、どちらで判定するかを先に決めます。
比較は同じ条件で作った基準品と横へ並べます。鼻で覚えた強さは時間がたてば曖昧になりますので、弱い、中くらい、強いという三段の語彙を全員で同じ位置に置いておきます。ここで大切なのは、基準品を箱ごと保管しているかどうかです。
閉じた箱で戻す確認を怠ると、届いてから匂いが立ち、開けた瞬間に苦情になる事があります。輸送に掛かる時間も含めた条件で見ておかないと、出荷した場と受け取った場で答えが違ってしまいます。
毛羽は光の入れ方で拾う
表面に細かい毛が立つ現象は、真上からのぞいても読めません。低く斜めに光を入れて面を流すと、逆向きの毛だけが白く見えます。指の腹で撫でて、戻った面の色が変わるかも確かめます。
型の並びによって出方が変わるため、同じ機械でも位置を変えて数枚見ます。立ち上がりの一枚目で出ていれば、後のロットで同じ場所を追う列に格上げできます。
光の角度は毎回同じに揃えます。手元で向きを変える人と、決めた一か所だけ使う人とでは、同じロットでも結論が分かれます。台の脇に印を付けておけば、次の人でも同じ読みになります。
部材ごとに列を分ける
布を張った物、樹脂むき出しの物、中に発泡を挟む物では、匂いの元も毛羽の意味も違います。混ぜて一つの判定語でまとめると、重い個体だけが目立ってしまい、本当の原因が埋もれます。
張地の品は糸の向きも同じ光で読みます。毛羽と起毛の区別は、同じ面を二度見るかどうかに懸かっています。
判定を残す行
官能で判断した項目は、数値が残せません。だからこそ、誰が何時どんな条件で見たかを一行にします。光の入れ方も写真にしておくと、翌月の同じ部品の比較に使えます。
列を分けるほど見る面は増えますが、混ざったままのロットより迷いは減ります。部材の内訳と成形のまとまりが分かれば、割り当て方はこちらで決めます。匂いの判定に迷いがあるロットは、基準品と疑いのある物を並べて同じ光で写した一枚を頼りに、重なった判定をほどきます。

















