工業製品の検査工程は手順書の読み合わせで、紙のとおりに手が動くか点検する
工業製品検査の専門業者
工業製品の検査工程を現物で確かめる段取りとして、手順書の読み合わせを据えた進め方を整理します。工場検査と工業製品検査の現場で、紙のとおりに手が動いているかを点検する列です。
手順書を現物で読み直す
工業製品検査で用いる手順書は、作業者が机で読める形に書かれています。項目の並びと測定の位置が整っていても、実物の前に立てば紙の一行と手の動きのあいだにすき間が出ます。図番と部材の対応が取り違えられ、測点の位置が実際の寸法とずれている例です。検査工程の現物再確認は、このすき間を埋める作業です。
機械を止めて行う必要はなく、ロットの一枚を実際に通しながら進めれば紙の弱点が見えます。同一の語を三人で読んで三つの動きが出る場合、その列は既に崩れています。声に出して語を揃え、同じ動きに落ちるまで何度か通します。
読み合わせの列の組み方
最初に置くのは工程の流れの確認です。入庫から加工、組み付け、出荷まで、手順書の段落を順に指で追い、実際の持ち場と合っているかを照らします。段落が飛んでいれば、その区間だけ人が別の順番で動いています。部材の群れが多い品ほど、群れの順まで紙に落としておくと後日の作り直しが軽くなります。
段の区切りが読めたら、測点の位置決めへ移ります。寸法をどこで読むか、重さをどの単位で取るか。図面の数値と実物の間に印を一本入れておくと、当人が替わっても読み筋は崩れます。
寸法と機能の群れを分ける
工業製品の確認は、寸法と重量、外観の群と、通電や駆動を含む機能の群に分かれます。前者は測定の再現性が要点です。台番と測点を決めても読む人の癖が混ざれば値が動くため、手順書の図と実物の向きを揃えて測点の場所を固定します。部材の欠けや識別の印字の読み方も同じ紙に落とします。
後者は作動の順番そのものが試験になります。起動と停止の段を一行ずつ実演してもらい、待ち時間や入力の順序といった前提条件が守られているかまで追います。この列は目視では詰まりません。
判定の語を揃える
検査工程の末に立つのは判定です。合否の語が揺れると報告の紙が読めません。曖昧な残し方を避け、語彙を手順書の語に寄せて固定します。判定の例を数枚分写して並べておくと当日の言い争いが減り、保留品をどこに置きどの条件で列へ戻すかもこの場で決めます。
ヨシダ検品では、読み合わせを実施の直前に置かず、工程がまだ形になる前の段階に置きます。紙の傷は早く見つけた方が直しやすいためです。
二度まで通す列
実施の何日か前、品が揃う前に紙を通すとやり直せる幅が残ります。当日に機械を止めて指摘する形は現場の反発を招きます。成果は指摘の多さではなく、当日に止まる列の数で測るのが実務的です。
一度では済みません。挙げた指摘が工程へ落ちたかを二度目で確かめます。記録の置き方まで含めて検査工程の一部であり、工業製品検査の専門性を分けるのはこの反復にあると考えます。
嵩む段数は立会いの日数より、品目の数と工程の長さに連動して決まります。揺らすのは拠点の離れ方と本数です。
工程の一覧と、予定している日取りを先に預けてもらえれば、こちらで読み合わせから実施までの段を組み直します。

















