エプロンの検品は首紐の交差部の縫いと、胸ポケットの防水材の始末から見る
エプロンは首で交わる縫いと胸当ての防水から点検する
長時間身につけ、前を覆って水気を跳ねる品です。負担が集まる首紐の交差部の縫いと、胸ポケットに使う防水材の始末を軸に、力のかかる場所から見る列を作ります。外観の整え方とは分けて組みます。
布の下に力が集まる
前身頃と紐という性質の違う布が引っ張り合い、重い物を入れたポケットの分だけ縫い目へ負荷が乗ります。一枚布の服と同じ順で点検すると、この品が受ける力を見逃す。紐が交わる所、ポケットの両端、腰で止まる帯の三つを重点へ置くのが前提です。
首紐が交差する縫い
背中で十字に組む型は、交差の中心に全体を持ち上げる力が集まります。重ねた布を留めた目の密度、返し縫いの始まりと終わり、縫い代の倒れ方。引いて糸が滑らないか、交差の位置が左右でずれていないかを見ます。ここがほどけたら紐の長さの調整も効かず、一着としては使い物になりません。
首の後ろに当たる面は肌に直接触れます。縫い代の端が立っていたり、糸の塊が残っていたりすれば、長時間の着用で当たって痛い。裏側を指でひと撫でする工程を省かないのが筋です。
胸ポケットと防水材
水気を受ける面のポケットは、布の上に防水の層を張った形になります。端の始末が甘ければ使った先から層が浮き、剥がれた所から水が回ります。熱で圧着した層は温度の違う場所へ置くと跡が出るため、折り目の位置と圧着の揃いも見る列に入れます。縫いの針穴から水が通る可能性も、この品では無視できません。
口金の周りの生地が寄せてある個体は、物を出し入れするたびに引っ掛かります。縫いの直線が波打っていないか、ポケットの底に余った布が溜まっていないかまで見ます。
寸法と向き、異物の列
首に掛ける部分の長さの揃い、前身頃の横幅の実寸、柄の向き、左右の対称。札に書いた寸法と実物が食い違わないか突き合わせます。縫う品には折れた針の残りが起こり得るため、検針を通す列は省けません。金属の留め具を付けた型は、その硬さを肌に触れる面で見ます。
掛けた姿勢で確認する
机へ寝かせた状態だけでは読めない不良があります。掛けて重心を乗せたとき、交差の縫いが浮かないか、ポケットが重なられて前身頃が下がり残さないか。並べて積まれたロットは向き違いのまま箱へ入るため、札の位置まで見ると残る抜けが減ります。
並んだ先で問われる記載の作法も、洗濯の書き方と素材の並びを揃えた形にしておくと、届いた後に表記違いで止まる話は減ります。
首紐と胸当ての両方をみると、一着あたりの手は増えていきます。項目の数を一緒に決める形にします。
力のかかる箇所から点検したいなら、寸法と素材の書き分けを窓口の紙に残してください。

















