ボトムスの検品。パンツ・スカートの寸法と縫製チェック
ボトムスの検品|パンツ・スカートで押さえるべき寸法と縫製チェック
ボトムスはサイズ間違いと縫製不良が起きやすいアイテムです。海外の検品検針工場で実施する寸法測定、ステッチ確認、検針作業の流れを、アパレルバイヤーの悩みに沿って解説します。
ボトムスのクレームは「サイズ」と「縫製」に集中する
アパレル商材の中でも、ボトムスは返品理由に直結する不良が出やすいカテゴリーです。ウエストや股下の寸法が規格から外れると着用できず、そのまま返品に進みます。縫製のズレやステッチ切れは見た目の印象を損ない、店頭で販売できなくなります。しかも生産が海外の場合、日本に到着してからでは対応が間に合いません。だからこそ、出荷前に海外の検品現場で不良を選別しておく仕組みが、ボトムスでは特に重要になるのです。
寸法測定は指定ポイントを決めて行う
寸法検査では、ウエスト、ヒップ、股上、股下、裾幅、ワタリ幅など、アイテムごとに指定された測定ポイントを規格表と照合します。ニット製品は伸縮で寸法がブレやすいため、測定条件(置き方、力の入れ具合)を揃えることが重要です。色差も見逃せません。生地のカッティング順序によって部位ごとに色が異なる「色すれ」は、パンツでは前後や左右で目立ちます。標準サンプルと比較し、許容範囲を超えたものを不良として選別します。
縫製・付属品のチェック項目
縫製検査では、ステッチの飛び・ほつれ、縫い幅の一定性、シングルニードル部分の曲がり、裾上げの仕上がり、ダブルステッチのズレを確認します。ファスナーは開閉の滑らかさとスライダーの固定、ボタンやホックは取り付け強度と脱落の有無を見ます。ポケットの歪み、ベルトループの位置ずれ、プリントや加工(ダメージ加工など)の指定との相違も対象です。糸くずや巻き込み糸、汚れ、プレス跡などの外観不良も合わせて選別します。
検針は必須工程として実施
縫製にはミシン針がつきもので、折針が製品に混入するケースは決して珍しくありません。日本国内でも折針混入は重大な事故として扱われます。そのためボトムスの検品では、日本製の検針機による金属異物チェックを標準工程としています。デニムのような厚手の生地や、リベット・スナップなど金属付属の多いアイテムは検針機が反応しやすいため、感度調整と確認手順を含めた運用が求められます。
検品後の流れと報告
検品で合格した良品は直ちに包装梱包へ進めます。ここで選別後の梱包まで確認しておかないと、検品後の在庫管理の隙間から不良品が再混入する恐れがあります。検品結果は不良分類と写真付きの報告書で納品し、工場への改善指示に活かします。抜取検品と全数検品の使い分け、検品員の手配など、費用についてはご相談ください。

















