電子製品は箱詰め後に開け直す:通電と本体・内箱・外装の三つの表示を照合
電子製品は箱詰め後に開け直して通電とラベル合わせの段
梱包が終わった後、箱をいったん開けて確かめる列があります。カートン内の個体を通電し、本体・内箱・外装の三つの表示を違えず読み合わせる、出荷間際の段取りを追いかけます。
箱に入った状態で視点が切り替わる
電子製品の検品で、品物が箱に納まり終った後に当たる段がある。工場側は作り込みの段階で外観と働きを見てきたが、こちらは出荷までその状態が保たれているかへの問いに変わる。引くのは封の済んだカートンで、何箱を開けて何が出たかの運びで語ることになる。
開ければ同じだけ戻す手間が付く。開箱の数は抜取の枠で決めて置き、場当たりで増やさない。枠が曖昧だと日程も結果も読みづらくなる。
通電の線は揃えて引く
電源を入れるかは仕様書で決まる。基本は箱から出して給電し、立ち上がり、表示、ボタンの押し応えまでを一気に見る。通す時間と入れ方はロット内で統一しておく。条件が揺れると、個体の差か扱いの差か切り分けられない。充電ランプの弱さのような症状は、良品と横に並べて初めて判定になる。
開封せずに確かめる列もある。カートンの角の潰れ、湿った感触、一度剝がされた形跡のあるテープ。箱の外側の話は開ける前の回で処理し、作業の二重を避ける。
照合は三か所を並べてやる
ラベルの突合は、本体の銘板、内箱の表示、外装の記載の三点を並べてやる作業だ。型番と定格の書き方は頭の文字が合えば足りる話ではなく、末尾の記号や改版まで読み切る。バーコードは読み取り機にかけると機械が語る。機械の読めない表記、出荷先で求められる表示方法や言語の位置までは人の目で追う。一つずれていれば表示の不具合として紙に載る。
型番の近いロットでは、一台目の箱の表示と発注の内訳を特に丁寧に合わせる。混同は序盤で起き、後半に引きずられる。
戻す作業が仕事の内
開けた箱は、開ける前の状態へ戻す。品の向き、付属袋の位置、梱包紙の折り目、封の向きまで、開ける前に撮った見本写真どおりへ戻す。元どおりにした箱には天面へ小さな印を付ける。印はその日、同じ品を二度開ける手間を防ぎ、これだけ開けたという実績の証しにもなる。
戻しが雑だと、届いた先に開封済みの疑念を残す。出荷前検品の信用は、この段の丁寧さで裏から決まる。
判定の置き場所
通電しない品と表示のずれた品は、不良の重みが別物だ。同じロットの中でも動作の列と表示の列は分けて数え、ヨシダ検品は報告書に二列を並べた形で残す。AQLで引く枠を箱単位にするか台単位にするかは、計画の確定時点で紙に落としておく。
戻せないと判断した箱は、理由を書いたうえで判定より先に残す。現場で手当てできる類なら通電をもう一度やり直し、無理なら上流へ返す段取りへ乗せる。
人日の伸びは箱数、開ける枠、照合する項目数に揺れる計算になる。数字の段取りを積む前に、品種数とカートン数の輪郭を机へ置いておくと話が速い。

















