山東の全数検品、布と金物を二つの流れにして同じ日に回す
山東で全数検品を、布の流れと金物の流れに分けて回す日
一つのロットに布の品と金物の品が混じる場合、全数検品は二つの流れを同じ日に回す設計になります。山東の現場で実際に組んだ段取りを軸に追います。
疲れ方が違う二つの品
布の品は縫製と検針、金物の品は表面の仕上げと寸法で、落ちる箇所が変わります。同じ班にまとめて預けると、布の段では人が飽きて、金物の段では目が甘くなります。山東で全数検品を回す日は、この二つを別々の流れとして組み、机と光、使う道具まで分けます。
分けたうえで同じ日に走らせるのが要点です。日を割ると、二つ目の流れが後回しにされて濃さが落ちます。
布の段で見るもの
縫いのほつれ、ステッチの切れ、寸法のずれに混入異物。布の品は、生地の向きで柄がずれていないかまで含めて見ます。検針は機械が通すだけの作業に見えますが、通る品と通らない品の分け方を決めるのは人の手です。布側を読みなれた時間帯に判定が寄るため、ここで追う範囲を絞っておきます。
柄物と無地を同じ机に並べると、目の疲れ方が違います。扱う順を分けるだけで、落ち方のばらつきはしまります。
金物の段で見るもの
金物は、穴の位置とねじの通り、表面の傷や錆の出方で合否が決まります。布と違って指先に力が必要なので、同じ品を続けて扱うと擦れ傷が増えてしまいます。金物の段では扱う順番を決め、同型が続かないよう間に他を挟むと、目と手の負担が均されます。
部材の到着が遅れる日は、金物の流れだけ午後へ寄せる判断も必要になります。
交代の刻み方
二つを同時に走らせると、人の切り替えが損になります。布から金物へ人を入れ替える時刻を先に決め、入れ替わりの直前に見本を開いて線を揃える約束にしておくと、判定のずれの幅がしまります。休憩の時刻も二つの流れでずらすと、机が空く時間が生まれて品が待ってしまいます。
どちらの段で誰が見ているかを紙に残しておくと、同じ品を二度開く無駄が減ります。
記録を分けて束ねる
布で落ちた数と金物で落ちた数を同じ一行に書いても、直るものは直りません。品別の紙を分けて、集計の段で束ねる形にすると、作り手に返す話が具体的になります。ヨシダ検品が預かる場では、山東のように単一の製造拠点で複数品目を同じ日に扱う場合、この分け方を標準にしています。
布と金物で班を分けるか、一人に往復させるか。割き方で一日に捌ける本数が動くため、日数の話はその後に乗ってきます。生地の品番と部材の到着順が読める段階で、二つの流れの幅を決めにいきます。

















