バッグの生産状況は持ち手と金物の着荷で読む。本体だけでは見えない進み
バッグの生産状況、持ち手と金物の手配の進みで読む
本体が縫い上がっても、持つところが付かなければ出荷には進みません。ハンドルと金具の着荷の列を軸に、生産の状況を確認する目を組みます。
止まり方の特徴
この種の製品の遅れは、本体の工程では見えません。本体の面が揃い、裏地も入り、口も閉じた。それでもハンドルが来なければ、次の持ち手の留めの工程が空いたままになります。生産の状況を確認する側が、本体の出来高だけ数えていると、止まっている理由に丸一日気づかないことがあります。
進捗を見る列は、身頃の山と部材の置き場の二か所を並べて回る形にしておきます。置き場が空に近いほど、後の工程はまとめて詰まります。
着荷順とキットの崩れ
同じ製品でも、本体を支える箇所と、金具を留める箇所は別の日に届くのが普通です。着荷順が入れ替わると、一方を先に進めた分だけ仮留めの品が床に並びます。仮で止めた品は後から二度手間になるため、確認の場面では置き場に並んだ仮品の本数そのものを進捗として読む必要があります。
金具は小さな個数で揃う部材ではなく、色と形と留めの仕方が品番ごとに微妙に違う部類です。一個欠ければその色だけ組めません。
取り寄せの遅れと代替品
遅れた部材に代えて別の品を当てる話は、現場では度々出ます。ただ、手持ちの金具へ置き換える場合は、見た目の色味と留めの強さ、そして表に出る面の傷の許容まで見直さないと、出荷前でもう一度止めることになるだけです。
置き換えの可否は、その場で判断せずに線を引いて置くのが筋です。判断する立場がどこにいるかが決まっていれば、列は次の工程へ進めます。
表面の当たりと擦れ傷
持ち手周りの部品は、箱の中でもっとも傷の見える場所です。塗装の剥がれ、擦れた筋、留めた跡の凹みは、身頃の生地の不良とは別の見方が要ります。光の入れ方を決めて面を流す、指でなぞってめくれを取る、この二つを列に組み込んでおくと、出荷の直前にまとめて落ちる事故を避けられます。
同色の製品を並べて比べたときにだけ分かる色の差も、この段で拾います。
確認の日をどこに置くか
この種の製品は、部材の当たり方で完成の日が決まります。状況を見る日は、本体の終盤と、持つ部の付けが始まる日の中間に置くと、止まりそうな場所が早めに浮かびます。見るのは本体ではなく部材の置き場、という段取りの転換だけで、納期の読みはずいぶん変わります。
追う部材の範囲で、一日に回る人たちの割り当てはずいぶん違ってきます。
品名と着荷の日を並べた紙があれば、止まりそうな工程から拾っていきます。

















