かつら つけ毛の品質管理
毛流と色の揃いを確かめる、かつら・つけ毛の仕立て確認
かつらやつけ毛は、毛の流れと色の均一性、装着部の縫い方で着け心地が決まります。見た目の美しさの裏側にある確認項目を、仕立ての視点から整理します。
毛流の向きを揃えて読む
つけ毛の見た目を決めるのは、毛が寝る向きの揃いです。毛流とは、髪が流れる方向の動きのことで、頭に着けた姿を想定しながら読みます。梳きの方向が所々で逆になった部分は、着けたときに跳ねて目立ちます。ブラシを通す前の自然の流れをまず眺め、うねりの強い部分を拾います。
ロットの中での揃いも確かめます。同じ品番でも仕上がった日によって毛流の癖が変わることがあり、見本と並べて比べると違いが分かります。向きの揺れは後から直しにくいため、仕立ての段階で拾うのが一番の近道です。
色の均一性を光の下で確かめる
色は、根元と毛先で濃淡の出やすい部分です。グラデーションが仕様なら望ましい形ですが、仕様にない段差は不良として数えます。明りの下で束を広げ、面ごとに色の違いを眺めます。微妙な差は自然の光の方が見えやすいため、判定の時間帯を決めておくのも一つの方法です。
混在の確認も欠かせません。似た色番の毛が混ざると、着けたときに縞のように見えます。色番ごとに分けた台の上で束を並べ、一つでも違う色が混ざっていないかを数えます。
装着部の仕立てを確かめる
装着部は、ネットと留め具、ゴムの仕立てで出来ています。ネットの縫い目は、針目が揃っているか、ほつれの始まりがないかを確かめます。装着部の縫い込みが甘いと、着けるたびに負荷が掛かって破れにつながります。
留め具の縫い付けも見どころです。クリップや櫛の部分ががたつかないか、縫い糸が緩んでいないかを手で軽く確かめます。ゴムの伸びは左右で差があると着け心地が崩れるため、引っ張って戻す感触を比べます。
抜け毛と絡まりを見る
毛の抜けは、品質の苦情で多い部分です。束を軽く振って落ちる毛の量を見たり、指で通して引っかかりを確かめたりします。絡まりは保存や梱包の仕方でも生じるため、仕上がった品がどう畳まれ、どう袋へ入れられたかも確認の対象です。
付属の整え具も仕上げのうちです。着けた姿を想定して形を整え、説明書や付属品が揃っているかを最後に数えます。ここまで揃って初めて、出荷の箱に入れられます。
仕立ての細かさが積み上がる
全体の重さは、仕立ての細かさに沿って積み上がります。毛流の読みを深めるほど、色の比べ方を細かくするほど、確認の段は増えていきます。どこまで細部へ入るかは、品の用途と依頼側の求めで決めるのが順番です。
対象品の仕様書と仕上がりの見本、この二点の共有が最初の一歩。

















