カーテン・ブラインドの全数検品、丈と幅のゆらぎを本数の間に織る
カーテン・ブラインドの全数検品 本数の合間に寸法のゆらぎを織る
一枚ずつ本数を刻む全数検品でも、面を見る目だけが走ると丈と幅のゆらぎが本の間に抜け落ちる。同ロットの裾丈差・左右差まで拾う設計の問い方を、カーテン・ブラインドの現場で整理します。
全数検品で何を拾うのか
カーテンで全数検品と聞くと、すべての枚を台に通して合否を積む形を想像しがちです。ただ外観の線だけで回すと、一枚一枚は通るのにロット全体で揃わないという結果が残ります。抜けやすいのは不良ではなくゆらぎ。同ロットの裾丈差、組みで売られる品の一対の左右差です。個の合格ラインだけでなく、束のラインを持つ。全数検品の設計はここから組み直ります。
ブラインドも同じ心配を抱えます。ヘッドレールの幅とスラート束の幅、最下段まで落とした際の全長。同一発注でここがずれると、取付先では調整と詰め物の商談に化けます。
実測はどこを、どう刻むか
測る位置を絞ります。丈は左右と中心の三点、幅は上端と下端の二点。全数で六か所七か所を測る運用は続かず、三点二点なら手順に固定できます。測る順番、メジャーの一本化、押さえの加減まで揃えておくと、人によって数値が動く幅を狭められます。メジャーを人ごとに持つと、工具の差がそのままゆらぎに化けてしまう。
書き残すのは合否の丸ではなく数値です。許容を超えたか未満かだけでなく、数字そのものをロットに残して初めて、このロットの癖という読みが立ちます。
ゆらぎの照合と束ね
数が並んだら、照合の仕事が残ります。対で出荷するカーテンなら、丈差の小さい枚同士を組み合わせる。同ロット内にサイズ幅がある展開は、箱単位で寄せて、誤ってばらけた積み方を防ぎます。許容で叩くか、束ねて逃げるか。この方針は検品開始前に依頼元と合っておかないと、班の手が途中で割れます。
ブラインドのセット品は、束ねた対で全長と幅の再照合を通す。一枚目の数字と対の数字を同じ欄に並べられる様式が、手戻りを減らします。
台とリズム
全数検品は、面を見る流れとメジャーを握る流れを一の台に載せて崩れません。めくる人、数える人、書く人に刻むか、一人で二段階で刻むかは人数次第。数十枚も通すと、詰まりの地点は書く速さになります。一枚につき一格で済む帳票様式が、全数の呼吸を支えます。
台の平面と光も数値の元になります。歪んだマットで測れば、台のゆらぎが品に上乗せされる。同じマット、同じ時間帯という作法が、数字を大人しく揃えます。
報告はどこまで書くか
報告には平均だけじゃなく、分布を残します。同ロットの数値を広い順に並べた用紙を渡すと、発注側は工場の裁断が安定しているかをひと目で見抜ける。ばらつきの山が縫いにあるのか裁断にあるのかの見当は、そのまま次のロットの手当てに接続します。全数検品がロットの線まで照合して、カーテン・ブラインドは合否の話から作り手の力量の話へ読み替わります。
所要の人日は、本数と仕様種の数から数えられる。数を先に渡してもらえれば、リズムをその上から起こします。
量産ロットのサイズ内訳が手元にあるなら、実測する位置と照合の枠から一緒に据えたい。

















