機械部品の検品はねじ山をゲージの合と止めで判定し、穴と軸の当たりも見る
機械部品の検品——ゲージの合と止めでねじ山を診る
機械部品は、見た目の仕上げだけでは合格になりません。ねじ山が規格にはまるか、穴と軸が指定の当たりを収めるかを、ゲージの合と止めで判定する列があります。機械部ならではの当たり判定の組み方を整理します。
数値より先に当たるか
部品同士は組み合って仕事をします。寸法帳の数字が合っていても、実際に嵌めると入らない、あるいはガタが大きいでは製品になりません。機械部品の検品では、ゲージを合わせて通るかと、止めで入らないかの二方向から、当たりを確かめます。
合格と不合格の線は、ゲージそのものが持ってくれます。人が数値を読むぶれを、道具の形に預ける考え方です。読む人が替わっても、線は動きません。
ねじ山をゲージで読む
ねじは山の高さと角度、締めたときの通り方で良し悪しが決まります。通るゲージを回して手応えを見、止めのゲージが途中で掛かるかを確認すると、山つぶれや切り残しが拾えます。目視で山をなぞるだけでは、山と山の間隔の狂いは出ません。
一本だけ通して安心せず、ロットから引いた数本で同じ判定を繰り返すと、型や道具の狂いが見えてきます。掛かり方が揃わないロットは、刃物の点検へ返します。
傷とバリ、油の残り
機械部は切断や削りの工程を通るため、縁にバリが残っていたり、穴の内部に切り屑や油が付いていたりします。そのまま組まれると当たりを邪魔するため、目視と指、必要なら洗浄後の再確認で落とします。
運びでできた打痕も、この段で読みます。嵌まる面にできた凹みは、ゲージの通し方を狂わせるため、表に出ているか否かだけで判断しません。
判定を紙に残す
ゲージの合と止めは、現物に傷を付けない形で記録します。どの品をどのゲージで測ったかと、ロット番号を対応させれば、次で同じ判定を引き比べられます。機械部は数値のばらつきより、この型の再現が効く対象です。
ヨシダ検品では、通ると止めの二方向を同じ手順に並べ、外れの個体をその場で札で残す進め方にしています。どのゲージを使ったかまで落とすと、次のロットで同じ線を引けます。
何ゲージを使い、どの寸法まで照らすかで、測る段と日数が整えます。図面とロットを机へ置いてください。
当たり判定は、使うゲージが決まってから揃います。照らしたい穴と軸の範囲がわかれば、段を組んで返します。

















