着物・浴衣の検品、反物を広げて柄・皺・吊るしのヨレを読む
着物・浴衣は反物で見せ、柄と皺と吊るしで詰める
和装品は、反物の状態で長さを広げて見られる限り、外観検査の目線もそこに寄ります。着物と浴衣を対象に、柄の進み・縫いの皺・吊るしでのヨレを軸へ据えた基準を組みます。
巻いた状態で見る顔
着物も浴衣も、店頭に反物として広げられる品では、一か所の傷が目立った時に全体を横切る筋になります。だから巻いたまま読む回と、解いて読む回を分けて持ちます。解きながら見るのは柄の進みで、途中で途切れたり乱れていたりすれば、仕立て上がった後の姿はそこだけ食い違います。
反物そのものも検査台です。畳じわの深さ、外巻きの色やけ、巻きの緩みと傾き。見せ品としての第一印象は、この段で半分決まります。
柄合わせ、どこを同じにするか
身頃と袖の継ぎ目で、柄は同じ歩みで継がれているか。着物と浴衣では見せる位置が違うため、合わせる基準の置き場所も品ごとに分けて持ちます。同じ図案を続けて裁つと、位置のずれだけで全体の趣が入れ替わります。手本の生地で柄がどの並びに置かれているかを書き残してから検品に入り、許容の線を先に固定します。
柄の読みは人の癖が出ます。視線の動く順番を紙に書いて台に置き、班が替わっても同じ順を同じ向きで追える形にします。
縫いの皺と畳みの跡
皺にも出自があります。縫いの張力で布が寄る皺、プレス後の冷まし不足で残る皺、仮留めの跡が抜けない皺。表面を撫でて読めるものと、縫い代の内側に潜むものがあり、裏を返す段を必ず置きます。
長い梱包で付いた畳み筋は別の難点です。時間をおいて伸びる跡と、伸びきらない跡を分け、後者は包み方へ返します。記録に発生の対応を添えて返すと、次の反物の顔が変わります。
吊るしてヨレを見る段
和装は吊るして真の姿を出す品です。着物も浴衣も、掛ける位置と肩の受けが合っていないと、それだけでヨレが乗ります。一定の時間を置いて前後を比べ、袖口の落ちと衿の開きを確認点として読みます。
吊るす工程には間隔と場所が要ります。棒と棒の距離を揃えないと、ヨレの比較は成り立ちません。条件を先に整えることが、基準を立てる前の仕事です。
一枚の基準紙へ落とす
柄と皺とヨレ、三つの観点を等級三つに分けて一枚に載せます。美しく見える品、使える品、返す品。この線を依頼元と目合わせしてから現場に下ろすと、判定の日による揺れが消えます。
洗いを伴う木綿の浴衣は、色移りと寸法の落ちが付き物です。国内の棚に上がる前提の品なら、我が国の繊維製品の表示の枠に沿って、記載と中身の食い違いも同じ回で拾います。ヨシダ検品は和装専用の順で外観検査を組みます。
吊るす本数と確認の段の組み合わせで、検品が本調子になる日は決まります。着物と浴衣の別ごとに、難点の写った写真を数枚預けてください。等級の線はそれから引きます。

















