折れ針を見逃さない検針設計:コンベア・ハンディ・X線の使い分け
折れ針を逃さない検針の組み立て方——コンベア・ハンディ・X線を使い分ける
縫製製品の輸入で避けて通れないのが検針です。コンベア式、手持式、X線という三つの方法は、それぞれ得意な場面が違います。検針に強い検品会社が現場でどう運用しているかを解説します。
なぜ日本市場では検針が必須なのか
縫製工程では針が折れることがあり、その断片が製品に残るケースが後を絶ちません。折れ針が混入した衣服が原因で、保険適用の補償事件に発展した日本の事例があるほど、この業界では検針は品質管理の要と位置づけられています。工場側が自分たちの検針機で通過させたと言っても、機器の感度設定や運用の甘さは外からは見えません。だからこそ、第三者の検品会社が日本製の検針機を使い、折針など金属性異物の混入がないかを改めて確認する価値があるのです。
三つの検針方法と得意分野
主な検針方法は三つあります。まずコンベア式検針機。製品をベルトコンベアに乗せて通過させ、磁気センサーで金属反応をチェックする方式で、量産品に最も多く使われます。次に手持式検針機(ハンド検針器)。コンベア式で反応が出た際、どこに金属が混入しているかを特定するために使います。厚手の部分や装飾品の裏など、ピンポイントで調べられるのが強みです。三つ目がX線検査機。磁性体以外の金属や、ボタン・ファスナーなど金属パーツの多い製品でも、内部を透過画像で確認し異物を特定できます。ヨシダ検品では、厚手の布製品や大ぶりな商品はコンベア式でスピード検針、薄い布や立体形状のものはハンディで裏表あらゆる角度から検針、金属部品つきの衣類や異素材混成の商品はX線透過で確認、という具合に商品ごとに方法を選んでいます。
検針が失敗する現場の要因
検針機は置いてあるだけで機能するものではありません。感度の定期確認、テストピースでの動作チェック、反応品の隔離と再確認のルール、作業者の教育——このどれかが欠けても見逃しは起こります。生産進捗確認のついでに検針状況を覗いてもらうのも一つの手ですが、信頼できるのは検針を専門とする検品員の目です。日中貿易に携わるヨシダ検品では、検品・検針を通過した商品だけをご指定の納品所へ納品する体制をとっています。
依頼の単位と費用について
検針は出荷前検品とセットでも、梱包済み商品への単独作業でも依頼できます。費用は商品の厚み、検針方法、数量、工場所在地で変わります。費用についてはご相談ください。初めての依頼でも、製品サンプルの画像だけで検針方法の提案から始められます。

















