抱っこ紐とおんぶ紐の全数検品:荷重のかかる縫い、バックル、肩口を段分けして数える
抱っこ紐とおんぶ紐の全数検品、帯の縫いと掛け直しまで数える
乳幼児を体に縛り付ける品は、帯が支える重さの分だけ見る列が増えます。荷重の掛かる縫い、バックルの掛け直し、おんぶした際の姿勢と肩口。段を分けて数える全数検品の進め方を、現場寄りに書き留めます。
荷重を担う帯の縫い列
抱っこ紐もおんぶ紐も、体重は一部の縫いに寄ります。肩口、腰回、脚の付け根を囲む帯は、布そのものより糸の目が仕事をする箇所です。針目の詰まり、縫い代の残り幅、補強の返し縫いの位置を、仕様の紙と突き合わせながら一行ずつ潰して回ります。
帯の端まで縫いが届いているか、留めの目を飛ばしていないか。縫い上げた直後の良品でも、引いた後に糸が浮く個体は掛けの列で別れます。引き戻しを伴う確認は、全数の流れの中の一列として組み込みます。
バックルの外れと掛け直し
留まった顔をしていても、噛みが浅ければ一発で外れます。はめて引いて外れを見る、外して同じ音が返るまで掛け直す。掛けた外したを決めた回数だけ繰り返して、留まりの衰えと爪の丸まりを拾います。
指先の弱い人でも留められるか、という列も置きます。片手で持ち上げて留める段まで試し、留め残す個体は場を替えて別の箱へ分けます。金具の縁に残るバリは、触る側ではなく抱かれる側の肌へ向かう部品。小物を含めた単位で判定を済ませます。
おんぶの姿勢と肩口のずり落ち
おんぶは重心が背に乗る使い方のため、姿勢の段が別枠になります。重さを模した型を担ぎ、帯を締めた形の崩れ、背板との隙間、肩口へ上がる帯が首の後ろへ食い込む有無を、正面と真横から写して比べます。
動いているうちに肩がずれると、補正の手が何度も入ります。締めた直後の位置と、体を動かした後の位置を二枚並べて測り、幅が基準から出る個体を落とす。着せ替えの一連を見せる映像があれば、この列はずっと速く回せます。
全数で回す流れと記録
縫う布を伴う品なので、検針は後回しにできません。機械へ通し、反応した個体は解いて確かめ、直してもう一度同じ門を通します。乳幼児向けの品は許容の線が一般的な服飾雑貨より狭く、疑いが残れば全数で拾う側へ振ります。
記録は帯の部位ごとに欄を分けます。縫いの列で落ちた数、掛け直しの列で落ちた数、姿勢の段で見たずれ幅。欄が分かれていれば、同じ不良を返さない申し送りを作り手へ送れます。検品は山を分けて終わりではなく、翌日の生産へ返す紙までを含んだ仕事です。
見る段の深さで必要な手は動きます。型数と本数、出荷の希望日を紙に書いて渡す。その一枚から、こちらの人数へ割り返します。
要るのは品番の一覧、本数、出荷の希望日。揃うのはそこ。

















