スポーツ玩具は繰り返し動かす回数を決め縫い目と接合部の弱みを読む
スポーツトイの品質は動かす回数を重ねて縫い目と接合を確かめる
体を動かして遊ぶ玩具は、一度握っただけでは強さが読めない。回数を重ねるうちに縫い目と接合部が弱みを見せるため、繰り返す数を先に決めてから確認に入る進め方である。
繰り返す数を先に決める
子どもの手は、大人の想像をはるかに超える回数で同じ動きを叩き込む。投げて拾い、打って跳ねさせる。数を決めずに動かすと、その日の手の調子で判定が揺れるため、何十回の繰り返しに耐えれば通すのかを先に紙へ置く。
遊び方の型ごとに回数を変える。叩く動きは打つ面に集中して掛かるため、投げる動きとは違う位置が弱る。型を分けて数えれば、どこが先に崩れるかの見当も付く。
縫い目は数を重ねて開く
布を使った品の縫い目は、初めの数回では変化しない。繰り返すうちに糸目がほどけ、詰め物が縫い目から顔を出す。開き始めた位置と進みの速さを記録に残し、中身が出るまで至る品は容赦なく落とす。
縫い目の端、曲がり角、飾りを縫い留めた場所は弱りやすい。目視に加えて指で押し広げる一手を入れると、目で読めない緩みが拾える。押し広げた後に元へ戻るかどうかも、同じ一手で確かめる。
接合は軸と面の両方を見る
樹脂の部品を組み合わせた品は、接合の面と軸の締まりを見る。緩みはゆっくり進むため、初回と最後の手応えの差を比べる。軸の締まりは、回す向きを変えて二度確かめると、片寄った緩みも拾える。はめ込む型の品は、外れる向きと止まる向きの両方から力を試す。
糊で付いた面は剥がれ方に癖が出る。端から白く浮き始める品と、面の中央から浮く品とでは、直し場が違う。浮きの進みを幾つかに分けて記録すれば、工場への返し方が具体になる。
見本と並べて判定する
繰り返しの後の判定は、承認済みの見本と並べることで初めて揃う。記憶に頼る判定は人ごとに開くため、見本を台の脇に置き、弱りの度合いを同じ光で比べる。
通した品と落とした品の写真を並べて残すと、次のロットの確認は前回の記録から始められる。回数の設えも、前回の弱り方から引き直して直せる。
確認に掛ける時間の区切りは、繰り返す回数の上限をどこに置くかで変わる。日数と人数の幅は、設えの紙に直結して出てくる。
判定を固めたいなら、遊び方のメモと承認済みの現物をこちらへ送ってください。弱りの型を紙へ写したうえで、回数の設えもまとめて詰める。

















