衣類の生産管理
型とサイズ別の割り当てを並べ替えると、生産計画の山が見える
衣類の生産計画は合計枚数で組むと崩れます。型とサイズ別の内訳に落とし直すと、どの週に何が詰まり、どこで人手が足りなくなるかが見えてくる。割り当ての読み方を組みます。
山は合計数では見えない
ロットの総数は、現場の重さを表していません。同じ枚数の塊でも、型の数とサイズの配分が違えば、負荷の出し方はまるで違います。よく出る型に数が寄っていると、その型だけ工程が詰まり、他の型は手を空ける。計画表の合計欄だけを見ていると、この偏りは読み切れません。
だからまず、型ごとにサイズ別の本数を並べた表を作ります。この表は発注の段階で既に手元にありますから、作り替えではなく並べ替えです。横に日を載せると、山がどこに立つかが浮かびます。
裁断と縫製と梱包で要求が違う
山への入り口は工程ごとに違います。裁断の段は生地の反と型紙の段取りが要るので、一枚あたりの作業時間より型替えの回数が効いてきます。縫製の段は持ち場の人数と段順の熟練で決まり、数量が集中する型の品はここで詰まりやすい。梱包と検品の段は、サイズと色を揃える仕事なので、欠番が残ると箱が閉まりません。
同じ日でも三つの段が別の高さを持つことがあります。計画を読むときは、段ごとに割り当てを分解して、背の高い段から順に押さえていきます。
人気サイズが先に尽きる読み
生産の終盤で困るのが、売れ筋のサイズだけが残る形です。切り替えの工程は数に余裕がありますが、揃えて箱にする段では余ったサイズが邪魔をします。だから前半の週に山サイズの出来高を多めに取っておき、後半は出数の少ない型を片付ける順に組み替えます。後から縫い足す段を計画に書き込んでおきます。
欠番の残し方は、出荷の予定と突き合わせると判断が速くなります。便に間に合う枚数か、翌便へ回していい枚数か。数字は小さいうちに分けて置きます。
型替えの回数が流れを止める
流れを鈍らせる主役は、型の切り替えです。生地を変え、糸を変え、手順を替えるたびに段取りの時間が増えます。同じ型の色違いはまとめて回す、薄い生地と厚い生地を離す、といった並びの工夫で、日数に余裕が生まれます。週ごとに型替えの回数を数えれば、どの型を隣へ置けば効くかが見えます。
外から立つ位置で読み直す
割り当ての表は、作った本人の前提が乗っているので、崩れが見えにくいものです。生産進捗確認と同じ週の実績を並べると、計画と実物がずれた箇所が浮かびます。第三者が読み合わせる位置はそこにあります。この型のこのサイズが予定より遅れている、と一行で返ってくるだけで、現場の動きは直線に戻ります。出来高の点検は、割り当ての表があって初めて効いてくるのです。
読み合わせに割く時間は、型数とサイズ配分の細かさに従います。表の粒度が決まれば、日数も自然に決まります。
割り当てのたたき台を先に預かれば、崩れやすい山から指摘を返します。

















