ボトル 検品
ボトルの検品はキャップ嵌合・液漏れ・ラベルの三つの関所で組む
ボトルの検品というと瓶本体の傷に目が行きがちですが、容器としての失敗はキャップと密封、貼り付きで起きます。嵌合の測り方、液漏れの見つけ方、ラベルの確認まで、三点を通して検品の中身を整理します。
中身より先に判明する容器の失敗
液体や粉を収めるボトルは、輸出向けの品目のなかでも失敗の出方が特殊です。瓶や容器そのものの傷は製造段階で見つかりやすい一方、キャップの緩みやラベルの浮きは、輸送の振動を経て初めて顕在化します。到着した荷を開けたら箱が濡れていた、という報告は検品なしで出荷したロットで集中的に起きます。しかも容器の不良は中身の損失だけでなく、同じ箱に入った他の商品まで汚す恐れがあります。だからこそ、ボトルを検品するときは見た目の美しさより、容器として機能するかを先に確かめる順序が効きます。
キャップの嵌合を数値で押さえる
最初の関所はキャップの嵌合です。ねじ山のかみ合わせが浅いと緩みにつながり、締めすぎると開けにくさや割れの原因になります。検品ではトルクゲージを使い、開け始めと締め込みの両方の力を測定して仕様の範囲に収まっているかを見ます。複数の口径やキャップ形式が混在するロットなら、形式ごとに分けて測定記録を残します。スプレーやポンプのような機構を持つタイプは、何回か操作を繰り返して空吹きや引っ掛かりがないかまで確かめます。手で回した感触による判定は人によってぶれるため、数値と見本で線を引いておくのが鉄則です。
密封と液漏れを実際に試す
第二の関所は密封性です。口元のパッキンや内栓の座りが悪いと、静かな棚の上では分からなくても、横倒しにした荷の中でじわじわと漏れ出します。そのため検品では中身を模した液を充填した状態、あるいは実商品のまま、一定時間の倒立や横置きを置く試験を行います。容器の外面に濡れや結露がないか、接合部とねじ部を紙の当てでなぞって染み出しを見る方法も実務ではよく使われます。寒冷地を経由する輸送ルートを想定した温度の上下をかける必要があるかは、事前の打ち合わせで決めておきます。
ラベルの貼りと瓶本体の仕上げ
第三の関所がラベルです。貼り位置のずれ、空気の噛みによるふくらみ、端の浮きを正面と側面の両方向から確認します。濡れた手で触ることを想定した簡易な耐水の確認や、印字のかすれ・欠けも表示品質の一部として見ます。瓶本体は成形のヒダや底の平坦さ、口元の欠け、異物の混入まで範囲に入れます。外箱に収めた後のガタつきがないかも、梱包段階で一度確かめておくと輸送中の破損防止に効きます。
三点の確認から依頼の形へ
見立ては対象の口径や容量の揃い方、充填の中身の性質によって変わります。検品の規模と想定している船積みの期日を教えてもらえれば、ボトルの容器検品をどの深さまでかけるか、ヨシダ検品と一緒に線引きしましょう。

















