福州の抜取検査はロットの切り分けから無作為抽出まで手順を定めて不良写真を残す
福州の抜取り—ロットから引く手順と不良の写真残し
抜取り検品の信憑性は、引き方と証拠の残し方で決まる。ロットの切り分けから無作為の抽出、軽重の数え上げによる判定、不良の写真残しまで、福州での現場の流れを辿る。
引く前にロットを分ける
抜取りの大前提は、ロットが締められていて、ロット全体を代表していることだ。福州の現場で山が混在している場合、まず品番・色・サイズごとに切り分ける。この分けた固まりから入口に近い分だけ標本として引くと、結果に傾きが出たままになる。封入済みのカートンは上層だけでなく中層や底層まで引き出し、奥に埋まった箱を開ける。
引く数はロットの規模と適用する判定水準で定まる。五百箱でも五千箱でも、同じ密度でどこを引くかを決めておくのが、判定のぶれを防ぐ第一歩になる。
合否線の読み方
引き終えた後は、致命に近い不良と軽微な不良を分けて数え、合否を出す。AQL2.5は締まり、AQL4.0は緩い。どちらを届け先へ当てるかは、現場でなく着手前に固めておくからこそ、判定がぶれない。
判定数を一つ超えたから即不合格、とは限らない。全数への広げ、ロット全体の選別戻し、対応の筋道を前もって決裁しておくと、その場で一日を失う展開を避けられる。
不良の写真残しの作法
抜取りで見つかった不良は、箱を閉じた瞬間に記憶から消える。カートン内の位置が分かる引きの一枚、不良を寄った接写の一枚、承認見本と並べた比較の一枚。この三点組で、受け取る側が不良の等級を判断できるまで撮る。
写真の番号に不良名が紐づいていなければ、報告を受け取った後の追跡は不可能だ。写真は品番・サイズ・その日の発生数と対になって、初めて補修依頼の証拠として機能する。
発見から手当てまでの流れ
現地での検品は、見つけた後の手当てまで繋がっていることに価値がある。不良が出ても工場側で直せるうちは、その場で再検品に持ち込める。抜いて持っていた品を戻しても、数量は動かない。常駐の担当者が補修の進みと出荷期日をにらみ合わせ、間に合わぬ場合は一部出荷の判断まで上げる。
同じ不良が抜取りの想定を超えて繰り返すなら、原因は一点でなく工程にあると疑うべきだ。このとき記録を不良数の帳票から原因の突き止めへ切り替えることが、次のロットを活かす。
対象は違っても流れは同じ
抜取り検品の守備範囲は品目の種類で選ばれない。電子電器でも繊維でも、食料品でも工業用品でも、引いて数える手順は変わらない。変わるのはチェック項目の一覧で、機器なら通電、布製品なら縫製と検針、化粧品なら封と印字が並ぶ。
衣類なら、色とサイズ群ごとに引く密度も変わる。どれだけの群を何枚抜いたかを検品票に書き込めば、報告の不足分を当日のうちに埋められる。
最初に四点
見積もりの形は、ロットの規模、福州のどの工場か、必要日数、項目一覧の四つで動く。まずこの四点を投げてくれれば、話し合いはその上から始まる。
福州で抜取りを望むロットがあれば、出荷の日程だけは先に表へ出しておきたい。検品人が入れる時間帯は、そこから自ずと絞れていく。

















