出荷直前のロット分割、塊の単位で検品委託を組み直す
出荷直前のロット分割を見据えた検品委託の組み方
出荷の数日前、ロットはひとつの塊のまま揃っていることのほうが少ない。生産の回や染色の浴で割れた実情に合わせて、委託の段取りを塊の単位で組み直します。
塊の割れ方を最初に紙へ写す
出荷前検品の話が動くのは、カートン詰めが終盤へ差しかかった頃合いです。ところが一口にロットと言っても、中身は一枚岩ではありません。裁断の回で割れ、染色の浴で割れ、詰めの班で割れる。初動でやるべきは、このロットが幾つの塊から立っているかを数え上げて紙へ写すことです。塊の絵が描けて初めて列の置き方が見えます。枚数だけ追うと、同じ不良が別々の山に散って見え、原因の筋を取り違えてしまう。
ヨシダ検品では、受け付けの場で分割の内訳を尋ねるところから始めます。
抜取の数は塊ごとに引く
抜取検品を前提にすると、問題になるのは数の引き方です。ロット全体から一度に引くと、小さい塊は列の外へすっぽり落ちます。塊ごとに最低の数を置いて引けば、どの山から不良が湧いているかまで読める形になる。AQLの判定を塊の単位で残す運用にすれば、合否の話がロット全体の白黒だけで終わらず、直すべき箇所への道として使えます。
色やサイズへの展開が広い品は、見本の承認が通った色でも別の浴では照りがずれていることがあるため、境界の色から優先して引く順序を先に決めます。
列の厚みを変えて回す
塊の性質が違えば、見る目の密度も揃える必要はありません。初期の塊は作り自体に幅があるから寸法の追いを厚めに、最後の塊は荷印と本数の合わせへ力を寄せる。同じ班が通しで見るなら、塊の合間で判定の揃いを一度確かめ、机の上の線が揺れていないかを見直します。
出荷の直前ほど直しの往復に日数が要るため、厚みは残りの日数と塊の数の掛け合わせで決めるのが実情に沿います。
直しと再確認を塊の単位で追う
分割されたロットで厄介なのは、直しが塊を跨いで散ることです。どの塊の何本を戻したかを塊の単位で刻まないと、再確認の数が合わせられません。塊と本数、戻した日の三つが並ぶ様式なら、直った分の載った山をもう一度同じ目で追えます。跨ぎの混入は出荷直前では見分けが付かないまま箱へ入るため、ここは段取りの紙で押さえるしかありません。
日数の見通しと段の共有
人の日当たりは、塊の数と列の幅で伸び縮みします。分割の内訳と本数の山が先に書ければ、班の置き方もその上から組める。締切に検品の日が挟まる依頼ほど、塊の単位での段取りが効いてきます。
ロットの割れ方と出荷日を書いた紙があれば、その形から列を起こします。

















