子ども用家具の検品は安全確認が最優先。AQL抜取検査の基礎
子ども用家具の検品は安全確認が最優先|AQL抜取検査の基礎と実務
子ども用家具は先端や隙間、転倒など、安全に関わる欠点がひとつでも許されません。検品で確認すべき安全項目と、AQL表を使った抜取検査の考え方を解説します。
子ども用家具で特に重視する欠点
大人向けの家具では外観上の瑕疵が中心になりますが、子ども用家具では安全に関する欠点が最優先です。具体的には、角や先端の鋭利さ、パイプの開口部に指が入らないか、隙間に首や指が挟まる危険がないか、棚の転倒防止の仕組みが付いているか、レールや扉の開閉で指を挟む恐れがないかといった項目です。材質面では、塗料の臭いや剥がれ、部品の強度、ネジの締め付け不足も確認します。これらの欠点は一つでも見つかれば出荷を見送る判断になるため、クリティカル欠点として区別し、判定基準を明文化しておきます。
AQLとは何を決める基準か
AQL(合格品質限界)は、抜取検査の際に世界中の品質管理で使われる基準で、二つのことを決めてくれます。一つは、大量生産したロットの中から何個抜き取って検査するのが妥当かという抜取数。もう一つは、抜き取ったサンプルの中に不良品が何個までなら合格と許容するかという許容数です。発注数に対する不良品の上限と考えるとイメージしやすいでしょう。
抜取数の決め方の例
例として、ロットが数千個規模の木製スツールを生産した場面を考えます。まずAQLのサンプルサイズ表から、発注数が属する帯と、検査の厳しさを表す水準の交差する部分を読み取り、サンプルサイズのコードを特定します。通常は中間の水準Ⅱで検査するのが標準的です。コードが決まれば、対応する抜取数と、指定したAQL値(一般にメジャー欠点は2.5、マイナー欠点は4.0など)から許容不良数が算出されます。この手順を踏むことで、検査の厳しさを恣意的に決めずに済みます。
検品の流れと報告
検品当日は、完成済みのカートンの中から無作為に抜取数分のサンプルを取り出し、安全項目・外観・組み立て・梱包を確認します。倒立させての安定性確認や、部品の脱着確認なども行います。判定結果は良品・不良品の区分けとともに写真付きレポートへまとめ、検品後24時間以内にご報告します。不合格の場合は、工場側での選別や修理、再検品の進め方についてご相談いただけます。検査水準の設定も含め、費用についてはご相談ください。

















