玄関家具の出荷前検品代行
玄関家具は鏡の膜と棚のたわみで出荷を絞る
鏡付きの下駄箱のような玄関家具を、出荷前にどの列で見るかを組み直します。鏡面に張った保護膜の端浮き、棚板が荷重で沈む度合い、扉の留めが定位置で止まるか。傾きや蝶番とは別の見所に軸を置いた検品の手順を並べます。
鏡面に張る膜の端浮き
鏡を伴う玄関家具は、輸送中の擦れを防ぐ膜が張られたまま出荷されます。この膜の端が浮いていないか、角から捲れ始めていないかを指先で辿ります。浮いた端は途中で剥がれ、粘着が鏡面に残って商品価値を落とします。
膜の下に閉じ込まった気泡は、剥がしたあとに痕として出ます。均して誤魔化すのではなく、張りの途中で空気が抜ける順序で貼れているかを見るのが検品側の立ち位置です。端浮きと糊残り、この二つは鏡のある品だけに立つ列になります。
鏡そのものに走る欠け
膜をめくった先で、鏡の縁に小さな欠けが出ていないかを確認します。角の欠けは磨いても戻らず、そのまま届けばそのまま交換案件へ直結します。光を斜めに走らせ、反射の筋が途切れる場所を拾うと、細かな欠けも取りこぼしません。
割れ止めの処理や裏面の保護が入っているかも、同じ段で併せて見ます。鏡は本体へ固定されたあとでは動かせないため、検品の時点で扱う他にありません。
棚板が荷重で沈む度合い
靴や物を載せる棚板は、実際の重さを想定して沈みを読みます。板の中央へ手を掛けて、たわみの戻りを見るのが第一段。戻りが鈍い、あるいは端が枠から浮く品は、載せすぎずとも使ううちに形が崩れます。
棚を受け金具に載せたとき、前後どちらかへ傾いて座っていないかも併せて拾います。板そのものと受けの合わせ、二つの原因を分けて書けば、手直しの指針ははっきりします。
扉の留めが定位置で止まるか
開いた扉を留める役の位置が、一品ごとにブレていないかを見ます。規定より手前で止まれば開きが足りず、奥まで行きすぎれば枠を打ちます。開く角度を実測し、許容の幅に収まる本数を数えます。
左右の扉で止まり方が非対称な品は、閉じたときの見映えも崩れます。留め金は消耗が集中する箇所なので、締まりの甘さはここでの列に含めて置きます。
出荷の可否をどう整えるか
膜の端、鏡の欠け、棚の沈み、扉の止まり。四つは別々の工程から来るので、列も分けて持ちます。寄せ集めて一個の合否に潰すと、直すべき場所が見えなくなります。
鏡の有無、棚板の段数、見せる本数。この三つが揃って初めて、重みは一個ずつ置けていきます。前提を先に寄せてもらえれば、迷いはその分だけ減ります。
判断の出発点は三点、鏡と棚と扉の現物。

















