クッション・座布団の外観検査。触って見る軟質商品の確認
クッション・座布団の外観目視検査を委託する前に知っておきたいこと
クッションや座布団は「見た目の質感」が売れ行きを左右する商材です。生産工場での外観目視検査の確認項目、よくある不良の傾向、検品会社への委託手順を実務目線で整理しました。
軟質商品の検品は「触って見る」が基本
クッションや座布団の検品で一番厄介なのは、中身が柔らかく形が安定しない点です。フラットに置けば平らに見えていた面にも、実際に手で押さえてみると縫い目の凹凸や綿の偏りが分かることがあります。そのため検品では、平置きでの目視に加えて、手で押して反発やへたりを確かめ、端を持ち上げて縫製部を確認するという手順で進めます。見る・触る・診る、この三つを揃えた確認が、軟質商品の品質保証では欠かせません。
確認する主な項目と不良の傾向
外観検査では、表地の汚れ・キズ・色差、ステッチの飛びやほつれ、縁の仕上がり、チャックの滑り、パイピングのねじれを確認します。中綿系では充填量のムラや偏り、ボリューム不足が不良の上位を占め、座布団では平置き時の反りや波打ちも判定対象です。ファスナーが付いたカバー付きタイプでは、開閉動作と中身の出し入れ確認も必要です。印刷や刺繍が入る場合は、デザインとの照合、位置ずれ、糸色の指定差をチェックします。生地のロットごとに色差が出やすいため、色見本との比較基準を事前に決めておくと判定がブレません。
検針は縫製商品の必須工程
縫製を伴う商品では、ミシン針の折針混入が常について回るリスクです。クッションは肌に直接触れる機会が多く、子どもが顔を埋めることもあります。日本製検針機による金属異物チェックを全数で行うのが安心です。サイズが不揃いなアイテムや、厚みのあるものはローラー式検針機で通しにくい場合があるため、ハンド検針機での対応も組み合わせます。
出荷前の検品を委託する流れ
委託の流れはシンプルです。まず仕様書やサンプルを基に検品基準(良品・不良品の判定ライン)を固め、検査方式が抜取か全数か、検品場所が工場か検品場かを決めます。中国をはじめとする海外の生産工場に出向く出張検品であれば、生産スケジュールに合わせて検品員を手配し、検品完了後に良品の梱包状況まで確認します。梱包まで含めて監督することで、検品後の混載ミスや不良品の再混入を防げます。
検品結果は次回発注に活かす
検品報告書には不良の種類と数、代表的な写真が記録されます。これを工場と共有すれば、充填量の調整や縫製工程の見直しなど、根本対策につなげられます。季節商品で納期が厳しい案件ほど、検品の計画を生産計画に早めに組み込むことが納期遵守の鍵です。検査基準の作成や現地手配など、費用についてはご相談ください。

















