消費財の苦情は初兆の段階で掴む:店頭に出る前の小さな兆しを拾う検品の列
消費財、苦情の出どころを初兆の段階で掴む
クレームは店頭へ出てから気づいても遅い。出どころの初期に現れる小さな兆しを、消費財の点検で拾う列を組みます。
兆しは端に立つ
日々店へ並ぶ品で崩れが始まるときの大半は、中心ではなく端に出ます。封の片隅がわずかに浮く、貼り札の角が捲れる、箱の継ぎ目で色が目立つ。本数を捌いていると見落としやすいが、代表を一箱机で広げれば、その端は案外すぐ姿を出します。初兆を拾うには、全部を見る列と、端だけ厚く見る列を分けて持つのが近道です。混ざった列では、崩れの方向が読めません。
出どころの検討が付くのは、症状が同じ位置に揃って現れた時です。ランダムに見えて偏りがある場合、工程側のどこかが揺れています。
偏りを時系列で読む
苦情が後から届く品は、届くまでの間にロットの顔が動いていることがあります。いつ作った分で崩れたかを遡れると、原因を製造側と輸送側と保管側のどれに寄せるか決められます。だから受入から出荷までの刻みと、症状の出現する並びを同じ帳に載せて置きます。時系列で読める偏りは、初兆の段階で手を打てる偏りです。ばらつきとして放っておくと、店頭のクレームがまとまって届いたあとに、同じ帳を逆に読み直すことになり、手戻りが二重になります。
初期の兆しを記録に残さない班は、次のロットで同じ崩れをもう一度見ることになります。
列の割り方を決める
消費財は扱う品目の数が多い。全項目を全品目で同じ深さで見ると、列が肥大して誰も読み切れない。要求の濃い品と薄い品を分けて、見る行数に勾配をつけます。刷新の予定がある品と、安定して続いている品とでは、厚く見る箇所は別物です。割る線を先に引くと、初兆の感度が上がる。
ヨシダ検品では、端の症状と発生時期を同じ番号で束ね、後のロットへ引き継ぐ形で報告を残します。
速さを整える段
兆しを拾う速さは、展開する品目の数と、代表で広げる箱の数、見る列の密度で変わります。刷新の予定と量産の期日が紙に乗っていれば、濃淡はその上で決められます。
崩れさせたくない品と店頭の動きを寄せていただければ、列はそこへ置きます。

















