織物と衣料の初検は縫い糸の色番から:地の色より先に糸を軸に読む列
織物と衣料の検品、縫い糸の色番を最初に確かめる
地の色の前に、縫いに入れる糸の色番が合っているか。立ち上がりの初検で糸を軸に読む列を組みます。
見落とされる一巻き
地の布や附属の色の確認は厚くやっても、縫い糸の色番は通しがちです。同じ濃度の糸に見えて、ロットで微妙にずれていることはあります。縫い目は布の上で光の受け方が違うため、糸が合っていないと、届いた先で縫いだけ浮いて見えます。初検では、使う予定の糸を一巻き机に載せ、地の色に縫い当てて読み合わせます。ここを通さず本数へ入ると、後の直しは縫い解きから始まり、重くなります。
糸のラベルの番号と、仕様で決めた色番。この二つが指しているものが同じか、一行で残すのが初検の姿です。
光を変えて読む
色番の照合は、一つの光源だけで済ませません。蛍光灯の下で合う糸が、窓辺ではずれて見えることがあります。地の色と縫い糸を、三つの光の下で写して置くと、売場でどの光にさらされても浮かない糸を選べます。特に淡色の衣料は、糸の濃淡がそのまま縫い目に写ります。初めの数着で、縫い目が主張しすぎていないか、逆に溶けすぎていないかを、実物の姿で判断しておきます。
第三者として見る意義は、作り手の机の光に寄らず、売り場の光で読める点に置いておくと活きます。
初検から本数へ渡す線
糸の色番で決めた判断は、そのロットを通す行に落とします。中期では同じ行を抜き取りで読み返し、出荷前では地の色と縫い目の関係を最後に一度照合します。縫い糸だけ取り違えたまま積んだ品は、外観の列では拾いづらいため、色番の行を独立させて置きます。糸を換えた当日には、換えた旨を紙に一行書き、その前後で縫いの印象がどう違うかを並べておきます。
初期で決めた糸番の線は、次のロットでも使い回せる資産になります。
色番を揃える段
初検の深さは、扱う色番の数と展開の幅、糸を換える頻度で動きます。糸の一覧と地の展開表が届いていれば、当てる順番はそこで定まります。
使う糸の番号と地の色を紙で寄せていただければ、初検は同じ行から始めます。色番は光を二種類当てて初めて差が見えます。窓側と照明下、両方で見たかを一行添えると、後の揉めが軽くなります。

















