靴の工場監査、裁断から仕上げまで工程別の着眼点で診る
靴の工場監査は工程ごとに着眼点を変える
靴の工場へ入る監査は、完成品の合否よりも工程の作り方を診る作業です。裁断からつり込み、底付け、仕上げまで、工程別の着眼点と、記録と実物の対応を確かめる視点をまとめます。
工程単位で入り口を設ける
靴の出来ばえは、工程の継ぎ目で動きます。監査は取引先の状況と起こりうるリスクを予測するために置く作業ですから、完成品の列だけを追うのでは足りず、工程ごとに入り口を設けます。新規の取引先を見極める時点、付き合いが続く限りの定期、不具合が起きた時点の三つの入り方で、狙う場所と深さが変わります。どこまで工程に踏み込むかは、どの監査に入るかで線を引き直します。
工程別の着眼点
裁断の工程では、革の向きの揃え方や型番の表示が作業台の上で守られているかを見ます。つり込みでは、甲材の張りの均し方が人ごとに崩れていないか。底付けでは、接着面の処理と乾燥の待ち時間が工程表どおりに回されているかを、記録の流れで追います。仕上げでは、箱の中の詰め順が型の崩れを呼んでいないか、作業指導と実物が離れていないかを確認します。
不良品の置き方も工程の一部として診ます。発生した不良が良品列の隅に混ざれば、異物混入や手直し漏れの出荷につながります。隔離の線と再検品の実務が動いているかが、監査の要点に上がります。
記録と実物の対応を辿る
整った書類より、現場との対応が監査の本質です。工程表に書かれた時間とラインの実際の流れが同じか、点検記録の記入が稼働とずれていないかを確かめます。工程の割り当てや作業者の交代が記録どおりに回っているかも、同じ視線で追います。生じた問題への取り組み方まで評価の対象に置きます。問いかけは机の上から始まり、ラインへ下り、倉庫で終えるのが順番です。海外の靴工場は東南アジアへも広がり、視察の重みは積み上がります。監査の代行は出張の手間を減らすだけでなく、製造と環境の初期リスクを小さくし、サプライヤーの優先順位づけにも使えます。
工程表と実物の対応をどこまで見るか、日程の組み方も含めて、窓口にて承ります。

















