サプライヤーとの試験項目の増やし方:三つ目を足す判断と回数を刻む組み方
試験を三つ目に増やす判断と、回数を刻む三段
定番の二項目に加えて三つ目を試すか、同じ項目を何回通すか。サプライヤーとの話が進むほど論点になる二つの選び方を、質問に答える形で組み直します。
三つ目は誰の都合で増えるのか
外観と寸法。この二つを試験の柱に置かない話はまず出ません。では三つ目は何でしょうか。多くは、届いた先で出た不満の形から逆算して決まります。ねじれの戻り、表面の滑り、塗り面の引っ付き。不満が同じ名前で三回繰り返されたら、その名前を試験の行に上げる時期です。行が増えれば一台あたりの手は延びますが、拾える不良の種類も変わります。
逆に、流行の試験を理由なく足すと列は太るだけで、報告は読みづらくなります。三つ目を置く根拠は、過去のロットに同じ欠点が続いていること。それ以外を聞く必要はありません。
頻度は三段で刻む
では、決めた試験を何回通すか。三段の刻み方で足りる場面が多いです。第一段はロットの最初に一度。第二段は製造の途中で一定間隔おき。第三段は出荷前にもう一度。どれを省くかは、その欠点が工程で直る種類かどうかで決まります。直る種類なら途中の段が本番、直らない種類なら出荷前が本番です。
回数を一律に増やす提案は、だいたい続きません。ロットが重なるほど段は薄くなり、薄い段は記録に残らないため、増やした意味が消えます。同じ回数でも列の置き場所を移すほうが効くことは珍しくありません。
三つ目の行が定着する条件
試験の行が続くかどうかは、判定の基準が紙に書けているかで決まります。合否の境が人ごとに違う行は、二ロットで消えます。ゲージか治具か目視か、道具の名称まで書けていると、班が替わっても同じ読みになります。数字で切る行と、手で触って切る行を分けておくのも同じ理由です。
もう一つ、試料を何本用意できるかが効きます。三つ目の試験が破壊を伴うなら、抜く本数を決めないまま列に載せると、ロットを削る話に発展します。壊してよい前提を先に結ぶと、回数の交渉も速くなります。
サプライヤー側に揃えてほしいもの
では、依頼される側は何を用意すれば話が速いでしょうか。試験の狙いを一文で書いた紙と、過去のロットで拾った欠点の内訳、試料を何本出せるかです。三つが揃うと、列の長さも段の数も一時間で決まります。揃わないと、打ち合わせが二回、三回に増えます。
ヨシダ検品では、追加した行がどのロットから必要でなくなったかも報告に添え、削る判断まで同じ紙で追える形で残しています。
回数と日程の置き方
試験を三つ目に広げるか、頻度をロットごとに刻むか。二つの選び方は日数と人数に跳ね返ります。三つの段のうちどれを生かすかで、当日に机へ並べる本数も変わるため、狙いと段数を先に突き合わせる形になります。
拾いたい不良を一文で書き、試せる本の数を添えて机に置けば、三つ目の行は迷いなく決まります。

















