縫製品検針
縫製品の検針は縫う途中の段階にも目を置く
折れた針は、完成品の口を通すまで布の中に潜んでいることがあります。仕上げの後ろだけでなく、縫っている最中の段にも検針を入れる工程配置を考えます。
完成品だけの検針で残る隙
折れた針は、完成した品の表面に置かれているとは限りません。縫う途中で折れて布の層の間に潜むと、完成品の検針を通した時にも浅く隠れたまま残ることがあります。仕上げの後ろの一か所にだけ検針を置く形は、この拾い切れなさを抱えます。
裁ち板の後、縫い目が走った後、中間の仕上げの後。針を使う工程のすぐ後ろに目を置くと、折れた針は布の浅い所に留まっているため、拾いやすくなります。
縫う途中に入れる位置の決め方
入れる段は、縫う手順の中で針の交代や折れの起きやすい所を選びます。袋縫いや厚手の生地の重ね縫いの後、部品を組み合わせる直前の段など、工程表に沿って決めます。その段を全数で通すか抜取にするかは、段の位置と点数で決めて構いません。
早い段で拾った品は、完成品の検針にもう一度通します。途中で拾えた事実と完成品で通した事実を両方残すと、後日の問いに答えられる形になります。
早い段で拾う利き
早い段で折針が上がると、原因の所在が工程で絞れます。どの縫い台の、どの時間帯に折れたかまで辿れるため、工場側の針の管理へ直結する話として返せます。
直しも軽くて済みます。完成品で拾うと外した部品や縫い直しの手間が大きくなりますが、部品の段で拾えば一品の解き直しで終わります。縫う側の工程に目を早く入れるほど、直しの総量は小さく収まります。
針の管理と検針を結ぶ
検針で上がる折針の数は、工場の針の配る数と返す数と突き合わせて読みます。配った本数と回収の本数が合わない日には、布の中へ潜む針の数も増えている可能性が高いため、感度を上げる判断へつなげます。
ヨシダ検品では、縫う途中の段と完成品の段の両方の記録を同じ帳に並べ、折れた針の出どころを工程ごとに読める形にしています。
検針を入れる段階を一つ足すごとに、通す点数と手の数は増えていきます。どの段に足すかは縫う工程の折れやすい所を見て決めるため、工程表が見えれば段の組み方の案はこちらで示せます。
検針で折針が上がる日が続くなら、針の受け渡しの管理を見直すと、混入の元は工程の側で断てます。折れた針の行き先まで記録に残す運びへ改めておくと、次のロットの検針は落ち着いて回ります。

















