マッサージ用品の全数検品は振動の読み方とモーター音、電源まわりを通す
振動とモーター音、電源周りを全数で通すマッサージ用品の列
体を預ける品は、少しの揺れと音がそのまま使い心地になります。マッサージ用品を全数で見る列では、振動の読み方と音の聞き比べ、電源まわりの確認を中心に据えます。
全数に載せる理由は体感のばらつき
抜取りで傾向を読める項目は多いですが、音と揺れは個体で顔が変わります。部品を組み替えた当日にだけ出ている音、当て面のごくわずかな凸凹で生まれる震え。同じ型でも一台中何台に現れるか読めない症状は、列に通す数を増やさないと拾えません。体の当たる品は、不良の基準が使い手の体感に寄っていますから、外観の合否と別の枠で見る必要があります。
モーター音の聞き方
音は立ち上がりと安定後とで二度聞きます。電源を入れた瞬間に一度だけ高い音に乗る品、動き続けてから擦れるような音が混じる品、運転の区切りで周期が乱れる品。原因の形が違いますから、聞き分けの項目を紙に書いて列の全員と共有します。
聞き比べには基準の音がいるため、通した品を一台中一台、音の手本として脇に置いておく運用が効きます。静かな部屋を用意できない工場では、防音の箱を一枚作って音が回らないようにしておく。これで班の耳のばらつきが抑えられます。
振動の読み方
手のひらに伝える震えと、置いた台が動いてしまう揺れは別の話です。当てる面の部品が緩むと、振動の大きさが変わりますし、内部の部品の位置がずれると、体へ伝わり方が変わります。運転して数十秒後に床を離れてずれる個体は、置き面の安定を測る枠を通す。数字だけを追うのではなく、台の上で品を動かしたときの挙動で読みます。
当て面のカバーのたるみも、振動の音に響きます。布の品は検針まで含めて、残った異物が音になる可能性があるため列から外せません。
電源周りで詰める確認
本体を動かす列の他に、電源まわりの列を別枠で置きます。付属の機器の型番と仕様の一致、コードの根元の被覆、出口での曲げ返しの効き、接続部のガタ。運転後にコードが硬くなっていないか、温まった状態と冷めた状態で比べると分かります。コンセントの先が日本向けの表示基準に沿った形か、同梱の取扱いの説明で注意点の書き方が揃っているかも、この列に載せます。
保護の仕組みが働くかも置きます。動きが詰まったときに止まるか、連続運転後に過熱の気配がないか。ここは抜取りより全数で通した方が後が軽い。
列の順番と保留の置き方
音と振動は時間を置いた方が読めるので、外観を通した品を少し寝かせてから運転の列へ回す順にします。流れを逆行させなければ、二回見る手間が減ります。保留の品は置き場を分けて、音の症状と運転の時間を紙に書いておきます。班が入れ替わっても同じ列が回れば、届いてから動く形は抑えられます。
全数の列に何を何回載せるか、その積み方で人日が見えてきます。
電源周りで不安な点を三つ挙げてもらえれば、音と揺れと熱の順に組み替えます。

















