和装履物の出荷前検品
和装履物は鼻緒の当たりと底目の合わせから詰める
草履や下駄は、履いた瞬間に効いてくる場所が決まっています。指を挟む紐の立ち上がりと、台と生地の境目の作り。出荷前の確認を、この初期の合わせに軸を置いた形で組みます。
紐の張りと掛かり
足の指を通す紐は、巾の広がり、締まりの強さ、つま先から甲への掛かりで印象が変わります。指を入れて張りを確かめ、左右で違う品は同じ位置で二回引き直して揃えます。
強く引き過ぎたものは歩いた後に擦れ、緩い留めは歩行でだんだん崩れます。紐の根元の始末が寝たまま残っていると、当たりが一段強くなります。
あごへの掛かりが浅い品は、歩幅を出した時に踵が浮きます。立った状態から少し歩かせた格好で、指の挟まりと踵の収まりを併せて見ます。
台と生地の境目
底と甲の境は、作り始めの時点で差が出ます。合わせた位置がずれていると、歩行の折り返しで生地が浮き、剥がれの兆しになります。
目を詰める工程は間隔の揃いを見ます。同じ長さで刻めているか、曲がる箇所で飛んでいないかを、光を斜めに当てて追います。初期のロットで癖を見ておくと、後のロットの判断が揃います。
境目の糊残しや、押さえた位置の厚みの差は、見た目の良し悪しより先に歩行で効いてきます。指の腹でなぞって、出っ張った場所を欄に残す列を置きます。
素材の癖と寸の読み
布、皮、合成のどれを合わせるかでも癖は変わります。湿りで緩み、乾燥で締まるため、置く場所の環境を記録に添えておきます。
大きさの刻みは、日本向けの読み方に合った表記になっているかを通します。中敷に書いた数字と本体の印字、外装の表示の三点を突き合わせると、取り違えは防げます。
列の置き方
左右の揃い、傷と汚れ、金具の突起、底の滑りまで、一足ごとに通す列と抜く列を分けます。糸や布を伴う作りの品は検針の枠も組み込み、金属の残りを疑います。
詰め直す前に、一足の向きと並び、型崩れを防ぐ当て方まで見届けます。ここで揃えておけば、後日戻す数が減ります。
一日に捌ける足数
紐の試しまで項目に置くか、底の目だけで見るかによって、一日に捌ける足数は違います。号と足数、出荷の区切りが揃えば、日数は決まります。
台と紐の組み合わせが読み合えれば、当たりを見る列から整えられます。

















